今年が2回目となるマイアミGP。今期はアメリカで3戦もあるF1GPだけど、その初戦となる。バスケットボールのチームであるマイアミドルフィンズのホームスタジアム(ハードロックスタジアム)の周囲に特設コースが作られる。コースが毎年設営されるってことになるのだから、豪快と言えばそうなのだろう。
今年は雨がらみも予想されたこのGPだったが、雨は夜に降ったのみで、すべてのセッションはドライ環境で行われた。予選までは中断が多かったが、レースは大きなクラッシュはなく、赤旗もSCもないスムーズな展開となった。その結果、タイヤ戦略は大きく分かれたけど、ハードスタート→ミディアムのストラテジーが正解と言えるものとなった。
今回もチームごとの評価にしてみた。
レッドブルは予選Q3でのルクレールのクラッシュのあおりを受けて、フェルスタッペンがQ3ノータイムという波乱があった。おかげでペレスがポールということになった。決勝は、ミディアムスタートのペレスに対し、9番手スタートのフェルスタッペンがハードスタートとなった。しかしハードの序盤のペースがそれほど悪くなく、フェルスタッペンがミディアムスタートの前の車を次々にかわしていく中で、ペレスのタイヤマネジメントが難しくなるという展開。ペレスがハードに履き替えても、デグラデーション差も小さく、フェルスタッペンがミディアムに履き替えたときのペレスの先行はわずか2秒足らず。これでは抵抗できるはずもない。ペレスにとっての救いは、レッドブルのマシンが他よりもぶっちぎりで速いこと。優勝フェルスタッペン、2位ペレス。
アストンマーティンは、フロントロースタートのアロンソに対し、ストロールは18番手スタートに沈んだ。レースでも、ストロールは上位に浮かぶことができず12位。終盤角田を追い詰めたが、抜くまでには至らず。一方のアロンソはまたしても3位表彰台。レッドブルには離され、フェラーリは置き去りにした単独走行となったためか、コースわきのビジョンでストロールのオーバーテイクシーンのチェックをしてチームに向けて賞賛のコメントを出す余裕まであった。超わき見運転だが、大丈夫なのが不思議だ。
メルセデスは、予選ではラッセルこそQ3進出したが、ハミルトンはQ2敗退という苦戦からの決勝スタート。ハミルトンは序盤でタイヤに対して苦言を呈していたが、そこはハミルトン、その発言は好調の裏返し。そうは言ってもラッセルを逆転することはできず。ラッセルも決勝では好調で、ラッセル4位、ハミルトンは6位となった。
フェラーリは、ルクレールが不調。FP2、予選Q3でもクラッシュを喫して赤旗を導入した。タイムは出していたので、スタートは7位だったが、そこから順位を引き上げるのに苦戦した。結果は7位フィニッシュだったが、順位よりも苦戦した感が強い。サインツは3位スタートながら、やはり苦戦した感が強く、5位に滑り込むのが精いっぱいだった感じ。
アルピーヌは予選まで好調で、ガスリー5位、オコンは8位スタートだった。決勝では序盤こそガスリーが前のほうに位置したが、ずるずるという感じで後退し、ガスリー8位、オコン9位となった。
ハースは、予選で最も恩恵を受けたかも。マグヌッセンが4番グリッド。マグヌッセンは去年もそうだけど、いい感じでQ3序盤にタイムを出してくる。ただ、実力的には決勝では厳しいのに変わりはない。それでもマグヌッセンは10いにとどまることに成功。最終盤、角田の猛追にあったが、逃げ切った。ヒュルケンバーグは15位。スタートより順位を落としてしまったのはミディアムスタートだったからか?
アルファタウリは前回アゼルバイジャンよりも厳しい展開になった。それでもデ・フリースはなんとかQ2に進出、メインセッションで角田を上回るのは初めて。しかしスタートでノリスに追突・・・、もったいない形で18位に沈んだ。角田は対照的にQ1敗退も攻めのレースを見せ、3度目の11位。てか、ここまですべてのレースで10位か11位で終わっている。この卓越した安定性。しかも今期のアルファタウリはここのところダメマシン。評価は上がっている。自分のできることをこなせば、先は見えてくると期待。
アルファロメオも厳しい。ほとんどテレビに映れず。ボッタス13位、周は16位。
ウィリアムズも、直線が短くなれば厳しくなる。アルボン14位、サージェントは初のホームレースを20位で終了した。
しかしマクラーレンはどうなっているのか。FP2ではノリス好調だったはずなのに土曜日にセッティングミスったのか何なのかノリス16番手、ピアストリなんと19位。ピアストリに関して言えば、ここまでアルピーヌを蹴ってマクラーレン入りした意味がない。決勝もひどく、ソフトスタートが完全に裏目。ノリス17位、ピアストリ19位に終わった。
最後に、いろいろ話に上がっているこのレースでのドライバー紹介だけど、客目線で言えば面白い。ドライバーから言えば長い時間の暑い中での拘束は厳しい。バランスをどうとるかがこれからだね。
もう一つ、ゲストの集団にロープ外から入り込もうとしたF1界のレジェンドことジャッキース・チュワートが、係員に外に出されるという珍事。これ、音楽イベントだったら、リンゴ・スターが外に出されるみたいな感覚だからね?ありえないよ。
この二つ、やはりこのところのF1の変化に関係していると思える。どういう方向に向かっていくのか、注目していく必要がある。
次回はイモラ、エミリア・ロマーニャ。このオールドコースで、どんなドラマになるのか。レッドブルの快進撃は続くのか、止めるとしたらどこになるのか。ヨーロッパラウンドになり各チームアップデートも予定されているので、勢力図が変わる可能性もある。大きなグランプリのシステムも色々小刻みに変更されてきたけど、そろそろフォーマットも固まるだろうし、安定した運営を、ってもうそれが数十年言われ続けてる気もするが・・・。
今年は雨がらみも予想されたこのGPだったが、雨は夜に降ったのみで、すべてのセッションはドライ環境で行われた。予選までは中断が多かったが、レースは大きなクラッシュはなく、赤旗もSCもないスムーズな展開となった。その結果、タイヤ戦略は大きく分かれたけど、ハードスタート→ミディアムのストラテジーが正解と言えるものとなった。
今回もチームごとの評価にしてみた。
レッドブルは予選Q3でのルクレールのクラッシュのあおりを受けて、フェルスタッペンがQ3ノータイムという波乱があった。おかげでペレスがポールということになった。決勝は、ミディアムスタートのペレスに対し、9番手スタートのフェルスタッペンがハードスタートとなった。しかしハードの序盤のペースがそれほど悪くなく、フェルスタッペンがミディアムスタートの前の車を次々にかわしていく中で、ペレスのタイヤマネジメントが難しくなるという展開。ペレスがハードに履き替えても、デグラデーション差も小さく、フェルスタッペンがミディアムに履き替えたときのペレスの先行はわずか2秒足らず。これでは抵抗できるはずもない。ペレスにとっての救いは、レッドブルのマシンが他よりもぶっちぎりで速いこと。優勝フェルスタッペン、2位ペレス。
アストンマーティンは、フロントロースタートのアロンソに対し、ストロールは18番手スタートに沈んだ。レースでも、ストロールは上位に浮かぶことができず12位。終盤角田を追い詰めたが、抜くまでには至らず。一方のアロンソはまたしても3位表彰台。レッドブルには離され、フェラーリは置き去りにした単独走行となったためか、コースわきのビジョンでストロールのオーバーテイクシーンのチェックをしてチームに向けて賞賛のコメントを出す余裕まであった。超わき見運転だが、大丈夫なのが不思議だ。
メルセデスは、予選ではラッセルこそQ3進出したが、ハミルトンはQ2敗退という苦戦からの決勝スタート。ハミルトンは序盤でタイヤに対して苦言を呈していたが、そこはハミルトン、その発言は好調の裏返し。そうは言ってもラッセルを逆転することはできず。ラッセルも決勝では好調で、ラッセル4位、ハミルトンは6位となった。
フェラーリは、ルクレールが不調。FP2、予選Q3でもクラッシュを喫して赤旗を導入した。タイムは出していたので、スタートは7位だったが、そこから順位を引き上げるのに苦戦した。結果は7位フィニッシュだったが、順位よりも苦戦した感が強い。サインツは3位スタートながら、やはり苦戦した感が強く、5位に滑り込むのが精いっぱいだった感じ。
アルピーヌは予選まで好調で、ガスリー5位、オコンは8位スタートだった。決勝では序盤こそガスリーが前のほうに位置したが、ずるずるという感じで後退し、ガスリー8位、オコン9位となった。
ハースは、予選で最も恩恵を受けたかも。マグヌッセンが4番グリッド。マグヌッセンは去年もそうだけど、いい感じでQ3序盤にタイムを出してくる。ただ、実力的には決勝では厳しいのに変わりはない。それでもマグヌッセンは10いにとどまることに成功。最終盤、角田の猛追にあったが、逃げ切った。ヒュルケンバーグは15位。スタートより順位を落としてしまったのはミディアムスタートだったからか?
アルファタウリは前回アゼルバイジャンよりも厳しい展開になった。それでもデ・フリースはなんとかQ2に進出、メインセッションで角田を上回るのは初めて。しかしスタートでノリスに追突・・・、もったいない形で18位に沈んだ。角田は対照的にQ1敗退も攻めのレースを見せ、3度目の11位。てか、ここまですべてのレースで10位か11位で終わっている。この卓越した安定性。しかも今期のアルファタウリはここのところダメマシン。評価は上がっている。自分のできることをこなせば、先は見えてくると期待。
アルファロメオも厳しい。ほとんどテレビに映れず。ボッタス13位、周は16位。
ウィリアムズも、直線が短くなれば厳しくなる。アルボン14位、サージェントは初のホームレースを20位で終了した。
しかしマクラーレンはどうなっているのか。FP2ではノリス好調だったはずなのに土曜日にセッティングミスったのか何なのかノリス16番手、ピアストリなんと19位。ピアストリに関して言えば、ここまでアルピーヌを蹴ってマクラーレン入りした意味がない。決勝もひどく、ソフトスタートが完全に裏目。ノリス17位、ピアストリ19位に終わった。
最後に、いろいろ話に上がっているこのレースでのドライバー紹介だけど、客目線で言えば面白い。ドライバーから言えば長い時間の暑い中での拘束は厳しい。バランスをどうとるかがこれからだね。
もう一つ、ゲストの集団にロープ外から入り込もうとしたF1界のレジェンドことジャッキース・チュワートが、係員に外に出されるという珍事。これ、音楽イベントだったら、リンゴ・スターが外に出されるみたいな感覚だからね?ありえないよ。
この二つ、やはりこのところのF1の変化に関係していると思える。どういう方向に向かっていくのか、注目していく必要がある。
次回はイモラ、エミリア・ロマーニャ。このオールドコースで、どんなドラマになるのか。レッドブルの快進撃は続くのか、止めるとしたらどこになるのか。ヨーロッパラウンドになり各チームアップデートも予定されているので、勢力図が変わる可能性もある。大きなグランプリのシステムも色々小刻みに変更されてきたけど、そろそろフォーマットも固まるだろうし、安定した運営を、ってもうそれが数十年言われ続けてる気もするが・・・。