F1

レッドブルのドライバー変更

今年、マックス・フェルスタッペンが力を見せる一方で伸び悩んでいたピエール・ガスリー。かねがね噂的には、ガスリーが今季途中でもレッドブルからトロ・ロッソに降格されるというものがずっとあったが、夏休みに入ってそれがついに発動された。

で、注目のレッドブルへの昇格ドライバーだが、ポイント的に優位だったクビアトではなく、アレックス・アルボンに白羽の矢が立った。

これについては、色々解説や説明がなされているが、レッドブルは昔から、若手にチャンスを与えるチームだというのがあって、今回もその伝統に則ったものというのが僕の見方。

レッドブルというチーム、最初から4年くらいの間は、エースとしてマクラーレンで長らく走っていたベテランのデイビッド・クルサードを起用したが、セカンドドライバーは頻繁に入れ替えがあった。クルサードが引退した後も、ベテランであったマーク・ウェバーがドライバーを務めるものの、エースはセバスチャン・ヴェッテルになり、トロ・ロッソからの昇格によりドライバーが補充される体制となった。

トロ・ロッソの方はそれゆえに若手重視の政策がとられた。例えば2009年、その前の年で消滅したスーパーアグリからの移籍を目指し、テストに参加していた佐藤琢磨。テストでは、ドライバー候補とされるセバスチャン・ブエミ、セバスチャン・ボーデ(ブルデーとも発音されるね)よりも良いタイムを出していたにも関わらずドライバーとして採用されなかった。最近になって、これはブエミにチャンづを与えたかったため、二人よりも早いタイムを出した琢磨が敬遠されたという情報が入ってきた。

そんな感じで、トロ・ロッソがチームの体制として順位を上げるよりもレッドブル向けの若手の発掘の方が重視されていた、そしておそらくそれは、ホンダのテストを一年間かけて行ったことなども含め、今もそうだということなのだけど、それを考慮すると、すでにレッドブルで走った経験があるクビアトではなく、アルボンにチャンスを与えたということ。それでレッドブルトップチームでのプレッシャーにどう対処するかということで様子を見たいということだろう。

どのみち、来年以降もレッドブルはフェルスタッペン中心のシフトが組まれるだろう。その時に、できればダニエル・リカード並みに戦えるラインアップが必要だということで、当時のリカードに負けているクビアトの再昇格よりも、未知数であるアルボンという選択なのだ。しかし、そのレッドブルデビューがいきなりスパ・フランコルシャンとは、アルボンにとってはかなりキツいが、裏返せば大きなチャンスということだろう。まぁ、トロ・ロッソに戻ったガスリーとともに、様子を見てみようか。流れ次第では、山本尚貴にもF1デビューのチャンスが巡ってくるかもしれないしね。

2019年F1ハンガリーGPネット観戦記

メルセデス1強やメルセデス・フェラーリ2強ではダメで、もう1、2チーム絡んで誰が優勝するか読みにくい展開がやはり面白いのだ、ということがよくわかるレース展開が、この2〜3レースくらいで続いている。

シーズン序盤、フェラーリが下馬評通りではなく、レッドブルもホンダエンジンがまだまだ改善を要していたため、メルセデスに完全に突っ走られたが、ホンダがスペック2を投入してから風向きが徐々に変わってきたのを感じる。このハンガリーではついにフェルスタッペンがポールを奪った。もともとツイスティなハンガロリンクでは、空力に強いレッドブルにはチャンスがあると思っていたが、ドライの路面でポールを取れたというところに、ホンダのパワーが確実に上がってきている証を感じる。まだまだ本当のパワーサーキットではメルセデスに太刀打ちできるか微妙なところだが。

レース展開でも、レースの大半でフェルスタッペンがリードしていたので、その真価は確実と思われ、ハミルトンのタイヤ戦略が勝敗を分けた。2ストップでの第3スティントが始まった瞬間、フェルスタッペンより2秒近く早く、1〜2位間のギャップがピット作業を即座に下回った時点でフェルスタッペンは詰んでいた。こういう戦略でなんとかなる可能性があるというレースが面白いんだよね。ハミルトンが勝ったとは言っても、ぶっちぎり一人旅で勝たれてしまうよりはずっと面白い。

3位にはヴェッテルが滑り込み、3強で表彰台を分けた形。ボッタスは序盤でフロントウィングを壊し、ルクレールはタイヤ戦略でヴェッテルと結果が異なった。ガスリーが力負けしたのだけが妙に気にかかる3強の状況だった。

これでF1は夏休みに入り、ベルギーで再開。ここでの出来で、この力関係がどう変わっていくか。だんだん楽しみになってきた。

2019年F1ドイツGPネット観戦記

ごめん、ハンガロリンクでマックス初ポールとか行ってる時に先週の話題になってしまった(^_^;)。でも面白かったのでやはりドイツは書いておきたいのよ。
雨が降るとレースは面白くなる、というのはよく言われることだけど、話はそんなに単純ではない。エンジンパワー差は圧縮されるけど、雨の日に必要なのはロードホールディング。つまりメカニカルグリップ、空力については圧縮なんかされない。マシンバランスが最適化された車が強いってことで、それは結局、本当に強いマシンはどこでも強い、っていうことにつながるのだ。

と、前置きをして。ドイツGPは予選はドライ、決勝は雨となった。この予選でも波乱があり、ヴェッテルはQ1すら走れず最下位スタート、ルクレールもQ3で走れず10位スタートとフェラーリが沈んだ。メルセデスはハミルトンがポール、ボッタスが3位と相変わらずの強さで、フェルスタッペンとガスリーのレッドブル勢が2位、4位ということで、フェラーリを除けば無風な予感だった。

それが、決勝の雨で一変した。スタートからSC先導で回っているときは、各ドライバーとも「レースできるよ」「やろうぜ」みたいな無線が飛び交ったものの、スタートしてみるとフェルスタッペン、ガスリーは出遅れ。しかも2周目にはペレスがコースアウトでまんまとSC導入。ちょっとな、と思ったけどまぁそれでも数周後にレースは再開。この雨で、特に最終コーナーのアウト側はほぼスキッドパッド。これはねぇわと思っていたところ、そこにはまるマシンが続々。ルクレール、ハミルトン、ヒュルケンバーグ、ボッタスが結局クラッシュ組(ハミルトンは復帰)、ライコネン、フェルスタッペンはなんとかクラッシュ回避組。まぁ、それでも昔はコースアウトしたらグラベルにはまって亀の子状態になるマシンが続出なんてこともあったし、最近コースアウトしてもそんなに減速されずにコースに戻れてしまう風潮は何か違うと感じていたところ、こういうコース外では厳しい裁きが待っているっていうのは、ありなんだと思う。ただ、ほぼ減速できずにバリアまっしぐらは勘弁してほしいし、危険でもある。

そんなこんなでメルセデスは自滅、フェラーリもルクレールが消える中で、フェルスタッペンとヴェッテルが魅せてくれた感じもあり、タイヤ交換が5回とか尋常ではないレースだったけど、面白く見ることができた。優勝はフェルスタッペン、2位はドンケツスタートのヴェッテルとか最高じゃないか。3位にトロ・ロッソのクビアトが滑り込み、メルセデス、フェラーリ、レッドブル以外では久々のポディウム。やはり、マシンの出力差だけでもある程度圧縮されれば他のマシンもそれほど悪いつくりじゃないってことが証明された感もあり、エンジンルールが変わるだけで他が何も変わらなくても面白いレースは見られるような気がした。


2019年イギリスGPネット観戦記

毎回のようにスタート瞬間に画像が落ちるのはもう慣れたけど、メルセデスが勝ち続けるのには慣れないなぁ(^_^;)。今回のように2台のマッチレースになるのは、お腹いっぱいって感じ。

フリープラクティスまではフェラーリもレッドブルもいい線行ってるんじゃないのと思わせておいて予選で他のチームに絶望を与え、本戦ではどうにもならんわと思わせるこのやり方。なんだかなぁ。

しかも負うべき立場のフェラーリが全然、というかヴェッテルがフェルスタッペンにまさかの追突、あり得ない。今シーズンはメルセデス、ハミルトンで盤石すぎて、もう。あとは一戦一戦で一喜一憂しながら観るのが今年は正解だ、多分。

2019年F1オーストリアGPネット観戦記

終了直後には審議があったので、その場で興奮のままに書くのは、と思っていたが、こういうことがあるからF1観戦はやめられない。

ついにメルセデスの連勝がストップ。今回はトラブルなどではなく、予選でもポールが取れず、いわゆる「力負け」だったのだから、フランスからのこの一週間で何が起きたのか。フェラーリ・ルクレールがポールで、ハミルトンが2番手を取るもペナルティで降格、フェルスタッペンがフロントローでのスタートとなった。

そのフェルスタッペン、スタートでアンチストールが働く大きなミス。7番手まで落ち、一方のルクレールはそのままトップをキープでレースが進む。ヴェッテルのペースが素晴らしかったのだけど、ピットストップでタイヤが準備できていないという痛恨。ハミルトンもアペックスでフロントウィングを損傷してストップでフロントウィング交換ということになっていて、今回ハミルトンの見せ場はなかったという不思議。

この時点で、これはルクレール初優勝かと思っていたのだけど。タイヤを交換してからフェルスタッペンの猛追。ヴェッテル、ボッタスを次々にかわし、さらに5秒ほどあったルクレールとの差もガンガンに詰めていく。途中、ヴェッテルがソフトタイヤに変更して記録したファステストもそのままの状態で塗り替えるという圧巻の追い上げ。見ている方もテンション爆上がり。

そして69周目、DRSからのフェルスタッペンの仕掛け。マシンは完全にインに入っていたが、アウトからルクレールも粘ったため、接触プレイ。このところの審議→ペナルティの嫌な流れがよぎったが、今度こそレーシングインシデントで片付けて欲しかったが、そのようになったので、フェルスタッペンの今季初優勝が確定。ルクレールはついてないし、ティフォシたちも納得はしていまいが、やっぱり僕は日本人なんだよね。ホンダの復活勝利に乾杯!である。

少なくとも、今回はフェラーリ、メルセデスを戦略ではなくコース上でオーバーテイクしての勝利なので達成感も大きいのではないか。レッドブルの予測ではシンガポール、僕の予想はもうちょっと早くてハンガリーではチャンスがあるんじゃないかと思っていたが、それよりも早く初優勝が達成された。おめでとう!



ニキ・ラウダが死去

最近のF1ファンは、ラウダと言えば、メルセデスチームのアドバイザーとしてサーキットに現れる赤いキャップをかぶったおじいさんと言うイメージなんだろうか。

しかし、その実は70年代後半から80年代前半にかけてのトップドライバーで、フェラーリ、ブラバム、マクラーレンなどに参加して、3回のワールドチャンピオンと言う、プロスト、セナ以前の時代のヒーローだった。フェラーリ時代に、ニュルブルクリンクで大クラッシュで大火傷を負って、しかし六週間後には復帰したことから、「不死鳥」の二つ名でも呼ばれた。

ジェームズ・ハントとのライバル関係は、映画化もされてるし、そういう意味でも有名人。去年の後半から病に臥せっていたが、復帰することなく旅立った。

享年70はやはりまだまだ、と言わざるを得ないだろう。ご冥福をお祈りする次第。

2019年F1中国GPネット観戦記

F1通算1000レース目ということで、盛り上がっていたのか、ネットの回線状態があまり良くなく、特に序盤戦はほぼ見られなかったが、終わってみればまぁ順当かなという感じ。

予選から、メルセデス2台、フェラーリ2台、レッドブル2台という順序で並んだ。そうは言いながら、レッドブルの2台についてはタイムは拮抗せず、ガスリーのほうが0.5秒も下回ったのだけど、それでもその間にほかのチームが割って入れないという、なんというか下克上が起きえない順列になってしまっており、それが興味を削いでいるという指摘はもう今更にもなりつつある。

レースも、上位陣に大きな波乱はなく、スタートでハミルトンがボッタスをかわしたことと、同じようにヴェッテルに先行したルクレールのペースが上がらずヴェッテルに先行させるようにオーダーが出たこと、で、その割にはヴェッテルもがガンガン追い上げるという展開にはならず、オーダーには疑問が残ったこと。

そしてフェルスタッペンがフェラーリに対しアンダーカットを試みて、ヴェッテルに対しては成功しなかったものの、メルセデスを抑える目的でピットのタイミングを遅らせたルクレースの前に出ることには成功したというところくらいが上位陣で目立った順位変更。

ここまでだとつまんないレースだったのかと思われそうだけど、その閾値を下回るチームたちは一言でいえば「混沌」。FP3で大クラッシュを喫し、予選に出場できずピットスタートになったアルボンが終わってみればポイントゲットなど、7位以下の椅子取りゲームは非常に激しいものになっているので、そこを見ればとても面白いのだ・・・が。それがさらに上位には波及しないところが問題でありつつも、F1なんて、時代ごとに主役は変わるけど、常にそんな感じだったので、今更でもある。レギュレーションが変わるたびに、そのレギュレーションをうまく利用したチームが時代を築くのだ。それはもう仕方がないのでは。

そんなこんなで次戦はアゼルバイジャン。そろそろ勢力図も見えてきて、あとはアップデート合戦になっていくのだろうが、さて、どうなることやら。

2019年F1バーレーンGPネット観戦記

フェラーリは速いけど脆い?そんな感じを受ける一戦だった。

ポールはフェラーリのルクレール。ヴェッテルがフロントローに並び、メルセデスがセカンドローに付いたものの、タイム差は0.5秒近く、このペースでフェラーリに走られたら絶望的なタイム差だった。

ルクレールはスタートで出遅れたものの、レースの大半を制した。残り10周でフェラーリのエンジン?に異変が出て優勝を逃したが、セーフティカーに助けられ表彰台には踏みとどまった。ヴェッテルはどうしたのだろう?去年からの悪い流れがそのまま出てしまった感じで、フロントローからスタートではルクレールの前に出たものの、ペースも上がらないし、その後ハミルトンとの競り合いでたぶんタービュランスに巻き込まれてスピン。その後フロントウィングも落とし、5位に戻すのが精いっぱい。

メルセデスは予選のタイムでもレースペースでもルクレールに後れを取ったが、ルクレールのスローダウンで一気に落とした。ハミルトンに続き、ボッタスもルクレールを抜いたが、その直後にSCだったので、タイミング的にはギリギリ?

レッドブルは、どうやらマシンの設計思想がフェルスタッペンにフォーカスされている様子で、ガスリーは苦戦している。これでは、ポイントの取りこぼしも多くなり、コンストラクターズでは厳しいだろう。そしてさらに問題なのは、フェラーリにもメルセデスにも追い付いていないことか。フェルスタッペン自身は、残り3周でのSCがなければ、ファイナルラップくらいでルクレールを捉える可能性もあった。そんな棚ぼたを期待していたかというと微妙ではあるが、どんな形でもポイントはポイントなので。

マクラーレンはノリスが6位に飛び込んでスピードを見せた。サインツについては、彼も流れが悪い状況になっている。2戦連続リタイヤは本意ではないだろう。

あとは、ルノーの二台が同じタイミングでリタイヤしたのが気になる。どちらもちゃんと完走していればポイントを持ち帰ったはずだけど。

何れにせよ、だんだん勢力図が見えてきた。次戦は二週間後、中国は上海。ここも珍しいサーキットだけど、ここを終えるとアップデート合戦になるだろう。

2019年F1GP開幕、しかし

今年もF1が開幕した。

開幕直前、アルバート・パークまで元気に姿を見せていたと思ったチャーリー・ホワイティングが急逝されたとのことで、正直F1レースそのものといった存在感のある方が突然いなくなるという事態に見舞われたのだが、だからって開幕が延期されるわけでもない。

サーキットの承認とか、レースの運営とか、安全対策とか、彼が担当していた仕事はどれ一つとってもF1全体に大きく影響することばかり。後任をどうするとか、問題は山積みだけど、まずは開幕したオーストラリアGPを乗り切ることで、そのあと、後任は決定されるのだろうけど、やっていたことの大きさを考えたら、今年はF1は運営面で難儀な年になることが確定してしまった。これ、十数人くらいのプロジェクトを早急に立ち上げないと早晩行き詰まるよ。

今後起こることを一つ言えば、誰が優勝しても、その勝利はチャーリーに捧げられることは間違いないってこと。え?メルセデス、いや、ハミルトンがテストの結果と違って速い?それはいつものことだから、こうなることはわかってたよ。

2019年F1テストが始まる

バルセロナにて。

ダイジェスト映像も見たけど、っていうか、近年はテストでのタイムは全くあてにならないので、少しでも動いてる絵を見ないと予想もできない状況である。メルセデスなんか、テストでは一度もタイムを出す走りなんかしない。

短いダイジェスト動画とそれでも一応タイムを見ると、フェラーリは今年も良さそうだ。そして意外にタイムが出せているマクラーレン。走りを見ていて気になったのはレッドブル。ターンインのキレが鋭い。逆の意味で気になったのはルノー。グリップが薄いんじゃないか?メルセデスはやはり本気で走る気はなさそうだが動き自体は悪くないと思う。

一番問題なのは、3日目にならないと車が走り出さないというウィリアムズだね。テストは全体で10日もないので、1日でも走れないと、データ収集で致命的な遅れが出るのだ。2日走れないっていうのはもう話にならないって感じで、早くもパディ・ロウが失職の危機とか噂され始めている。

シーズンは長いが、序盤戦でつまづくとなかなか取り返せないのが現代のF1。開幕までは実力は明らかにならないが、今シーズンは意外と(オーガナイザーの思惑通りってことにはなるのか?)混戦になるのかもしれない。

あ、でも空力変更によるタイムダウンの狙いについては、序盤でキャッチアップされる可能性が非常に高い。こっちはほぼ予想通りだけど、つまりコースでのオーバーテイクが増えることにはなるまいというのが今の時点で早くも露呈した感じだよ。

「ザウバー」の名前がF1から消える

1993年の参戦以来、一時期BMWに所有権が渡ったときにも、ロングボウ・ファイナンスに売却したあとも、消えなかったザウバーの名前が、ついに消えることに。今年から、「アルファ・ロメオレーシング」になるのだという。

思えば、1993年、メルセデスエンジン(いや、当時はイルモアか)とともに、ハインツ・ハラルド・フレンツェン、カール・ヴェンドリンガーを擁してF1に参戦してきたザウバー。黒いボディに銀のロゴ、エンブレム。カッコよかったので思わずマグカップを買ってしまったほど。今は割れちゃって、ないけど(^_^;)。当時は英語読みで「ソーバー」とも呼ばれていた。

ライコネンやマッサ、ペレス、グティエレスらがザウバーからデビュー。優勝1回、コンストラクター最高成績は2001年の4位。インディペンデントな(メーカーからの縛りがない)チームとしては長寿な方ではある。一時期は存続がかなり危ない時期もあったけど、今は力も取り戻してきており、悪くない状況にある。

アルファ・ロメオレーシングという名称にはなるが、チームの本体はザウバーチームから離れるわけではないらしい。あくまで「今のところは」といった感じではあり、早速「フィアットがチームを完全買収」の情報も出てきている。BMWのときのように、数年で撤退なんてことがないように祈っている。

ミック・シューマッハ、フェラーリドライバーズアカデミーに加入決定

ミハエル・シューマッハの息子、ミック・シューマッハ。

今年、ミックはF2に挑戦することが決まっているが、メルセデスとの争奪戦をフェラーリが制した感じになる。もちろん、F2での成績次第にはなろうが、来年以降、ハース、もしくはザウバーでF1に参戦する可能性はあると言うこと。

ミハエルは数年前のスキー事故以来、公の場に姿をあらわすことはなくなってしまったが、「シューマッハ」の名前ももちろんだけど、彼を彷彿とさせるだけの実力をミックが備えるようになって、F1に昇格することは、彼らのファンにとっては何より、ってことになろう。アロンソが復帰してミハエルの息子と戦うとかだったら面白いショーにはなりそうだけど、そこまではどうだろうね?

少なくとも、F1にそう言うエンターテインメントがあることは、盛り上がるためにはいいのではなかろうか。何れにせよ、ミックは「これから」なので過度な期待はしないほうがいいんだけどね。

フェラーリ マッティア・ビノットをチーム代表に抜擢

マウリシオ・アリバベーネを更迭と書くべきか。

去年のマシンはテクニカル・ディレクターであったビノットの指揮で作製された。そしてそれは、少なくとも序盤では、最強と言われたメルセデスを凌駕してみせた。しかし、フェラーリの前の会長セルジオ・マルキオンネが亡くなった頃から、妙なちぐはぐさを見せ、フェラーリは失速していった。

それを見て、ファンは「自滅」と表現したが、ある意味それは正しかったのかもしれない。マウリシオとマッティアの間には少なからず確執があったとされたが、今回、マシン開発の最終ステートに差し掛かろうというこの時期での代表交代劇を見ると、それは正しかったことが示された感じに見える。

元ベネトン〜ルノーの代表だったフラビオ・ブリアトーレや昔フェラーリの代表をしていたチェーザレ・フィオリオなどは、この交代を高く評価しているようで、マウリシオにはF1チームをマネジメントできなかったと手厳しい。だからといって、例えばマシンデザイナーのエイドリアン・ニューウェイがチームを率いることができるかって言うとそれには疑問符がつくので、今回の抜擢が正解であったかどうかは、来期末を見ないとわからないのだ。

噂レベルでは、やはり元代表で、今はランボルギーニにいるステファノ・ドメニカリを戻すという話もあるけど、あまり鵜呑みにしないほうが良かろう。

しかし、今季の状態をそのまま引き継いで勝てるようになるかというと、それについては今年の二の舞になる可能性のほうが大きいと考えるのが自然なのかもしれない。ライコネンが去って、ルクレールが加入と、ドライバー体制には変化があるけどね。これでまた落とすようだと、一番風当たりが強くなるのはエースドライバーたるセバスチャン・ヴェッテルその人になるだろう。

ルクレール、フェラーリ加入が決定

今季、ザウバーから新人として参戦していたシャルル・ルクレール。フェラーリのエンジンが投入されており、アルファロメオとして参戦はしているが、その中でもここまでのシーズンで5戦入賞を果たしており、評価も上がってきている。そんな彼は、フェラーリの育成プログラムのドライバーであり、遠くない将来にはフェラーリに抜擢されるとされていた。最近ではそれが「いつ」になるかだけが問題だった。

一方で、フェラーリはセバスチャン・ヴェッテルとキミ・ライコネンというラインアップでやってきていた。ヴェッテルとライコネンはプライベートでも仲がよいとされており、今年の契約もヴェッテルがそれを望んだからではないかと言われている。が、最近ちょっと様子が変わってきて、イタリアGPでは、予選時にヴェッテルにスリップストリームを使わせなかったとか、決勝スタート時もヴェッテルのスピンの遠因にライコネンがヴェッテルから自分の順位を守ったためではないかという動きもあり、ヴェッテルもレース後「サポートは必要ない」とか言い出す始末で、このコンビの終わりを予感させるものではあった。

で、ライコネンは年も年だしそろそろ引退になるのかなと思っていた。このイタリアでポールを取るなど、まだやれる雰囲気はあるけど、それはトップチームだからで、中堅以下のチームに加入してやれるかっていうと、アロンソ見ればそれは明らかなわけで。しかし発表を見たらそこは予想が覆っていて、ルクレールとライコネンのスワップという形に落ち着いた。しかも驚いたことにライコネンは2年契約ときた。フェラーリにしては破格だけど、ザウバーの存在意義って、BMW時代をけば、最初から一貫して有望な新人の発掘というのがあって、そこにベテランが2年も席をキープするというのはいささか疑問。ニューフェイスのベンチマークとしては有能ではあるが、あと考えられるところとしては「アルファ」としてはどうだろう、という部分か。ニューフェイス開拓はハースにやらせればいいという考え方もあるし(現状は全然そうなっていないが(^_^;))。

ともかく、今年はどんどんシートが埋まっていくしラインアップは大きく変わる年になった。来季の勢力がどうなるかちょっと楽しみだね。

来季のマクラーレンはサインツ&ノリス

ということで、来季のマクラーレンは、カルロス・サインツJr.とランド・ノリスの体制になることが発表となった。エンジニアとしてジェームス・キーとパット・フライが加入することも前後して発表しており、いろいろ改善しようとはしている。ジェームス・キーの能力に疑いはないので、来季から多少は上昇に転じるかもという期待はある。

それにしても、これでストッフェル・ファンドールネが放出ということになった。これはかなりもったいない見切りだとは思うが、ノリスも期待できるし、契約が切れてフリーになるのを恐れたという見方もある。ザク・ブラウンはこのファンドールネについて、「今でも高く評価している」とか言い、「私が2つのシートが開いてるチームを運営していたら、彼を獲得するだろう」とかなんとか。笑わせてくれる。だったら彼を確保しとけばいい話。ノリスのほうがいいと判断したから交代するのだろう?「トロロッソは彼を獲得すべき」まで言い放つようではもう救いもない。他のチームが誰を獲得するかはそこの運営の思惑次第で、まさに余計なお世話である。トップがこの体たらくだから方向性が一貫せず、迷走するのだ。アロンソにいいように振り回されてきた結果がこれなのだ。ロン・デニスだったら、そもそもアロンソにだってここまで言わせないだろう。フェラーリだってアロンソが言いたい放題やってくるようになったので放出したのだ。ま、来年この体制がどこまでやるのか、続くのか、様子を見てみたい。

2017年イタリアGPネット観戦記

いやー、うっかりベルギーGP見逃しちゃった(^_^;)。

って、この程度で済んでしまうのが、今のF1界と日本のファンの状況を象徴的に表してると思うので、なかなか危機的だと思う。

さて、イタリアGPだけど、ポールが久々にライコネン、セカンドローにヴェッテルということで、フロントローにフェラーリが並べば、イタリアのティフォシにとっちゃ期待せざるを得なかったんだろうけどね。オープニングラップでヴェッテルがまたやらかしてしまう。これではマシンがいくら良くてもヴェッテルのチャンピオンの目はない。まぁハミルトンをアウトに吹っ飛ばしていたらペナルティもついて大騒ぎだったとも思うけど、自分が回って最後尾に落ちただけなので、インシデントで処理されてる。ライコネンが久々に優勝かと思いきや、ステイアウトで引っ張ったボッタスを抜きあぐね、その間にハミルトンに付かれてしまう。あとはハミルトンがいつライコネンを仕留めるか、それだけで、仕留められたらライコネンには逆襲する余力はなかった。

ボッタスのサポートによりハミルトン優勝、ライコネンが2位、フェルスタッペンはボッタスを弾き飛ばしたので5秒ペナルティが出て、ボッタスが3位。メルセデスの誤算は、フェルスタッペンから4秒でヴェッテルが飛び込んだおかげでヴェッテルが4位になったことくらいだろうか。

ハミルトンがライコネンを抜くまでは駆け引きとか面白かったけど。フェルスタッペンが5位で、以下オコン、ペレス、サインツ、ストロール、シロトキン。ウィリアムズは久々にダブルポイントで復調の兆し。6位に入っていたグロージャンはマシン規定違反により失格、ハースから酵素が出ているので、6位以降は今の所暫定だけどまぁ覆らないだろう。

次は二週間後、シンガポール。さて、どうなるだろうかね。

サインツはルノー、レッドブルはガスリー

リカードがルノーに移籍、アロンソが参戦休止という状況を受けて、更にドライバーのシフトが進展。

ルノーが早々とリカード、ヒュルケンバーグのラインアップを決めたことでルノーから放出が決まった、レッドブルからのレンタル移籍だったサインツは、レッドブルには戻らずにアロンソが抜けたマクラーレンへ。これを見るに、ドライバーたちからはホンダへの疑念が払拭されていないことが見て取れる。トロ・ロッソは去年と遜色ない結果を出しているので、ルノーに劣るということは決してないのだけど、上回っているわけでもないので、疑問なんだと思われ、それがリカードとサインツの動きになってるんじゃないかと。

サインツについて言えば、マックスとの一騎打ちの再現よりは、ファンドールネのほうが与しやすいと見たかもしれないという側面もある。ただ、マクラーレンが再び浮上するかどうかは未知数。来季も苦戦が続くんじゃないかと思うが、加入予定のジェームズ・キーは下位チームを引き上げるのがうまいので、そこに期待。

レッドブルはこれでガスリーを昇格させるしか手はなくなった。ガスリーはホンダエンジンを1年経験済みでの加入ということになるので、来季、すくなくとも序盤はマックスと互角にやれるかもしれない。厳しいのはガスリーを抜かれるトロ・ロッソで、ハートリーが今後上向かないと、人材不足があからさまになっているから。

アロンソ、来季F1休止へ

「復帰」に含みをもたせた「休止」という表現だけど、このままの感じだと、戻って来ない可能性の方が高そうに思える。

そもそも、アロンソのここまでの経緯を見るに、シェクターも言及してるけど、なんかこう、トラブルが多いんだよね。最初のマクラーレンの時のハミルトンとの確執やライゲート、そのあとルノーに戻ってのクラッシュゲート。フェラーリでもマルキオンネとの確執あったし、マクラーレンに来てもホンダに対する「GP2エンジン」発言やら何やら、今年ルノーにスイッチしてもダメダメで、ついにブイユをも更迭と、穏やかだった時代の方が少ないような気がする。脂の乗った時期のミハエルを2年連続で破った実力は本物だとは思うけど、裏返せばその頃が絶頂としか言いようがないじゃないか。アロンソを御すことができたのは結局ブリアトーレだけだった。残念ながらね。

後釜に座るのがサインツだそうで、さてマクラーレンがどう変わるかだけど、正直な話をすれば何も変わらないと思う。極言すれば次のウィリアムズという感じしかしない。来季はって、すでに今季も終わらないうちに大胆な話だけど、メルセデス、フェラーリ、レッドブルにルノーがどう絡むかという構図にしかならないと思うんだよね。レッドブルがホンダへのスイッチに失敗すれば、レッドブルとルノーの力関係は逆転するだろう。その下は多分何も変わらないよ。

結局、「テスト」という名の練習も積めず、レギュレーションでガッチガチに固められて「アイデア勝負」も99%封じられている以上、「開発」とかいう名前の「札束での殴り合い」にしかならなくて、それができるのはこれらのチームに限られるのだから。そういう意味ではアロンソのいう「面白みに欠ける」ってのも当たってるとは思うよ。

リカードがルノーに!?

いや・・・。レッドブルを出たいのかな、という兆候はあったとは思うけど、一般的な噂ではメルセデス、フェラーリのどちらかとされていた。そんな中、メルセデスがへミルトン、ボッタスの残留を決定させ、フェラーリはというと、おそらくヴェッテルが拒否権を出すはずだから、いく場所はないのかと思っていたところ、ルノーだっていうから、ちょっとびっくり。

ルノーはルノーで、リカードの相方はヒュルケンバーグだっていうじゃない。サインツがこれで宙に浮いた。いやまぁ、レッドブルからのレンタル移籍だから、レッドブルにもどる道はあるのかもだけど、フェルスタッペンとまた組みにいくとも思えないし、一気に来季のストーブリーグが夏なのに更に熱くなってしまった。予想してることはあるけど、リカードのルノーっていうのが予想外なので、ちょっと黙って様子を見たほうがいいかも・・・。

2018年F1フランスGP ネット観戦記

フランスGP。この名称がカレンダーに復帰したのは実に10年ぶり。その間にはフランス関連で言ったらレッドブル・ルノーの活躍(からやや不調に陥る流れ)、エステバン・オコンやピエール・ガスリーのドライバーとしての頑張りなどもあり、F1シーンからフランスが消えたというわけではない。むしろ日本よりは継続していたのではなかろうかとか思ったり。それでもフランスGPはカレンダーから消えていたが、ともかく今年からカレンダーに復帰した。そこはリバティ・メディアが頑張ったと言わなければいけないのかな。

実際の今年のレースでは、そのフランス人レーサー二人が早々にクラッシュとか、フランスにとってはあまりうれしくない結果になったし、それ以外でもヴェッテルがボッタスにスタート直後に追突かまして波乱のレースとはなったのだけど、ポールを取ったハミルトンは別世界でゆうゆうポール・トゥ・ウィンを果たしたというレースではあった。この結果でポイントリーダーは再びヴェッテルからハミルトンに変わり、そういう意味では面白い流れにはなっている。夏まではこんな感じでメルセデスとフェラーリの争いが続くのだろう。

でもま、昨夜はF1よりもサッカーのほうが面白かったんじゃないかな。川島の「プチ反動蹴速迅砲」的なパンチングミス、てかなぜそこでパンチングを選択したかみたいな(^_^;)。

2018年F1モナコGPネット観戦記

前回のスペインは車検など諸事情で飛ばしてしまった。今回はモナコということで、レッドブルが良さそうではないかという下馬評だったが、レッドブル勢は明暗が分かれるというか、リカードがポールを奪取する一方で、フェルスタッペンは午前のプラクティスのクラッシュによりノータイム、最後尾発進という両極端な予選結果となった。

フロントローにヴェッテル、セカンドローにはハミルトン、ライコネンという布陣だったのだけど、結果を見ればこのあたりはそのままゴール、予選上位陣無風という結果。序盤のフェルスタッペンのオーバーテイクショーも数周後に中位くらいで止まり、そのあとは膠着状態。ヴェッテルはリカードと2秒位の差でずーっと来ていて、そこはやや緊迫していたけど、終盤にトロ・ロッソのハートリーにザウバーのルクレールが追突。ヴァーチャルセーフティカー導入のタイミングでピットに入ったファンドールネが、あろうことかリカードとヴェッテルの間に割り込み、ヴェッテル戦意喪失という感じ、後味は良くないエンディング。というわけであまり語ることの多くないモナコGPとなった。

最後に結果を。優勝リカード、2位ヴェッテル、3位ハミルトン。以下ライコネン、ボッタス、オコン、ガスリー、ヒュルケンバーグ、フェルスタッペン、サインツがポイント獲得。アロンソはリタイヤでポイントゲットを逃し、ファンドールネもポイントゲットならずで、マクラーレンは今季初めてノーポイントに終わったが、まぁ去年よりはいいシーズンと言えるのだろうし、トロ・ロッソもそれほど落としていないので、去年のラインアップだったらどう、というのはもういいんじゃないかと。

2018年F1アゼルバイジャンGPネット観戦記

何というレースだ、まったく。

あのコースでF1に限らずマシンが走り回る姿を見て、みんなどう思ってるんだろう。途中のくねったコーナーなんか完全に2車線くらいの田舎道をコースにした感じで、そういうコースでF1走らせるのはモナコだけで十分だと毎回(今年で3回目)思う。

そんなコースなうえに、今年は開催が6月だったのが1ヶ月以上前倒しされた結果、路面温度も低く、また今回は風もすごいことになっていたため、スタート前からいい予感な材料は何一つなかったと言える。予選も、プラクティスまでは最速だったライコネンがミスって6番手に沈んだが、フェラーリが最速という感じで決勝を迎えた。ポールはヴェッテル、フロントローにはハミルトンがつけたが、メルセデスはここでも苦戦という感じではあった。今回調子がいい中段チームはフォース・インディア。ほんとにレースごとにチーム変動がある。

で、決勝がスタートするとそのフォース・インディアの一台であるオコンがライコネンにかぶせて(というふうに映像では見えた。オコンはライコネンが突っ込んできたと当然言ってる)クラッシュしてる。オコンはそのままリタイヤ、ライコネンもフロントウィングを壊したのでピットへ。いきなりセーフティ・カーが導入された。

その後、ヴェッテルがタイヤ交換までリードしていたのだけど、タイヤ交換のタイミングを伸ばしたボッタスが前に出て、その数周後に事故は起きた。よりによってレッドブルの2台、リカードがフェルスタッペンに追突をかましてしまう。ただ、リカードが綺麗に追突したので(きっと、避けきれないところで素直に真ん中に当てることに、とっさの判断をしたんだと思う)、重大な事故になっていない。

そして、それで入ったセーフティ・カーが事態を動かす。ボッタスはピットに入ってもトップをキープ、ヴェッテル、ハミルトン、その後ろにはレッドブルが消えたおかげでライコネンが来ていた。セーフティ・カー中にグロージャンがクラッシュという不可思議な、いやこれは後でグロージャンがスイッチの誤操作だと言ってる。

セーフティ・カー後は、ヴェッテルがボッタスにアタックするも、失敗して盛大にフラットスポットを作ってしまい万事休す。このままいけばボッタスの優勝、のはずだったが、ここでボッタスがデブリを拾ってしまい、バースト。結果ハミルトンが優勝という結果になり、ライコネンが2位。3位はこれこそ予想外のペレス、以下ヴェッテル、サインツ、ルクレールも初ポイント、アロンソは自分のベストレースだと言っているが、いまのマクラーレンのパフォーマンスではそう感じるのも無理はない。ストロール、ファンドールネ、ハートレーも初ポイント。色々と波乱のレースだった。

最後にもう一度書くけど、ここでのレースは正直危険だと思う。来年も続けるなら、せめてコース幅は広げるべきだと思うけど、市街地コースなので難しいだろう。似たようなことは絶対去年も書いたような気がする。確認はしていないが(^_^;)。

2018年F1中国GPネット観戦記

セーフティカー導入時のピットワークが全てだったと言っても過言じゃない展開。そこまでのトップ3はたぶん2ピット作戦だったんだと思うが、それによって1ストップで頑張らざるを得なくなった。ひょっとしたら硬めのコンパウンドを選んだヴェッテルは1ストップだったかもしれないが。レッドブルも2ストップだったのだろうけど、セーフティカー導入でタイミングよくピットに飛び込ませることができた。ライコネンはもともと1ストップ作戦と考えられ、それが良かったのかも。

セーフティカー導入のきっかけは30周目、ハートリーとガスリーの同士討ちによるデブリの散乱。この上海でのトロロッソのパフォーマンスは低調だったが、本人たちもここは不向きだとは言っていたものの、ここまで沈むとも思っていなかったはずだ。今シーズン、中〜下位の浮き沈みが激しいので、それは興味深い。同士討ちについては伝達ミスと当人同士の認識ミスだと分析されている。

そんなわけで、ボッタス、ヴェッテル、ハミルトンの古いタイヤ勢のトップ3に対し、フェルスタッペン、ライコネン、リカードはフレッシュなタイヤでレースが再スタートされ、フレッシュ組がトップ3に攻め込む展開に。その中で、フェルスタッペンの、いつもの攻撃的なドライビングが裏目に出てヴェッテルと接触。結果フェルスタッペンは5位(10秒ペナルティによる)、ヴェッテルは8位となった。フェルスタッペンにはこのヴェッテルへの攻略がうまく行けば優勝の目は十分あっただけにもったいないこととなった。その接触を避ける行動にも明暗が出て、ライコネンがハミルトンをかわすのにここで成功している。

その後リカードが切れのあるドライブでボッタスをかわし、そのまま優勝。ボッタスはライコネンにも食い下がられたが、そこは抑えきった。ポディウムにはリカード、ボッタス、ライコネン。以下ハミルトン、フェルスタッペン、ヒュルケンバーグ、アロンソ、ヴェッテル、サインツ、マグヌッセンの順でポイント獲得。ウィリアムズは14,15位にストロール、シロトキンの順でフィニッシュしたが、ノーポイントが続いている。結果として、今季も最強と思われたメルセデスが、3戦で1勝もできないという事態に。まだ序盤戦とはいえ、やや気になることだろう。下位だけではなく、トップ3チームの力も接近してきていて、なかなか面白い展開になりそうだ。

2018年F1バーレーンGPネット観戦記

フェラーリはミスでダブルポディウムを逃した。それが出てしまったのがライコネン、対するヴェッテルはポールトゥウィンということでライコネンはハードラック。そもそも予選前まではライコネンのほうがタイムが良く、Q3でヴェッテルが逆転ポールになるまではライコネンがポールなんじゃないかと思っていた。ライコネンはスタートでもやや出遅れ、ヴェッテル、ボッタス、ライコネンの順位でレースは展開した。ハミルトンがギアボックス交換で9番スタートまで落ち、オーストラリアの状況を考えると、なかなか上がってこられないのではという不安はあったと思う。流石にコース特性が違うので、オーバーテイクはちょっとだけ増え、ハミルトンはライコネンの後ろまではなんとか自力で上がって来れたのは大きかった。ライコネンが中盤ピットで左リヤのタイヤチェンジができずにリリースされてしまいリタイヤ。ハミルトンは棚ぼたの3位ゲット。終盤ヴェッテルのペースが落ち、ボッタスのアタックを許すがぎりぎりで抑えきった。

レッドブルは更にハードラック。リカードは早々にリタイヤ、フェルスタッペンも接触でタイヤを駄目にし、最終的にはリタイヤで終わっている。

その下はというと、オーストラリアからはかなりの順位変動があった。特筆はガスリー(トロ・ロッソ)。予選から好調で予選6位の5番グリッドスタートというのがもうこの3年間のホンダとは思えないくらい。ただ、バルセロナでのテストではこんなことを期待させる場面もあったので、今後どう動いていくのかは注意が必要。ガスリーはレースでもそのまま走りきり4位入賞。ホンダ復帰以降、これまでのベストリザルトを持ち帰った。ハースはオーストラリアの結果からすると思ったより苦しんだがそれでもマグヌッセンが5位に入って悪くはないところを見せた。以下ヒュルケンバーグ、アロンソ、ファンドールネ。アロンソは予選でホンダの後塵を拝したことについて「最高の気分ってわけじゃないね」と言っていたが、レースペースでは上回れると思っていたに違いない。しかし結果は、レースでも上回ることができなかった。エリクソン(ザウバー)が9位でほんとに久しぶりのポイント。10位はオコン(フォース・インディア)だった、ということで、3チーム以外は結構乱戦模様。そんな中、ウィリアムズがノーポイントで蚊帳の外状態になりつつあるというのが寂しいところだが、この苦戦はもう暫く続く予感。これでドライバーをクビサにコンバートしたところで大きく変わらない可能性も高い。

全体的には、下位でのオーバーテイクは増えたが、トップ3ではそんなことはなく、ってこの傾向はこの20年のF1の伝統だと思ってるけど、普通のレースだった。ライコネンのピットクルーが骨折ということで、そちらが早く復帰できることを祈っている。

2018年F1オーストラリアGPネット観戦記

今年もF1GPが開幕した。テストの間はいろいろな予想ができたが、実際の序列はここに来て初めてわかるというのはいつの時代も変わらないものではある。

開幕戦のオーストラリアGP、予選になってみると、やはりメルセデス、いやハミルトンが強かった。ボッタスはQ3でクラッシュしてしまい、15番グリッドへ。また5番手タイムを出したリカードも2回目プラクティスの赤旗時の速度違反とかで3番手降格のペナルティがあった。そうは言ってもそれらの外部要因を除いて考えれば、メルセデス>フェラーリ>レッドブルの3強の図式はテストでの予想通り。その後にハースが来たのは意外だったが、専門家の予想では「あり」だった。次にルノーで、次がマクラーレン、その後は混戦という初戦の図式。テストから見るとトロ・ロッソの苦戦が目立つ感じはするが、ホンダが一足飛びにマクラーレンより上の位置に来るほどの力を出すと言う予想は楽観すぎるので、これはそういうものだとホンダファンは受け入れるべきだろう。

レースについては、今年はいくつかの特徴がある。まずはDRS。これは今年はほぼ役に立っていない。今シーズン、オーストラリアはDRSゾーンを3つに増やし、オーバーテイクが増えるはずだと目論んでいた。もともと公道サーキットで抜きにくいと言われているアルバート・パークではあるものの、結果を見れば、その思惑は見事に外れたと言える。次に底辺のラップタイムの底上げ。トップとテールエンドの予選でのタイム差は2秒以上あったものの、レースペースではそこまで離れていない。今回周回遅れになったのがトロ・ロッソのハートレー一人だけというのがそれを物語る。また、中段からスタートしたボッタスがそれほど順位を挽回することができずに終わったのもその兆候かもしれない(ボッタスのコメントでは、マシンは素晴らしかったと言っている)。これらから言えることは、各チームの実力差は縮まったが、それが直ちに「抜きつ抜かれつの混戦」にはつながらず、むしろ順位を守るほうが守りやすくなり、隊列がそのまま終わる可能性が高くなったということだろう。原因は、おそらく空力の進歩で車の後方のタービュランスが増えたことにより、前方の車に近づきすぎると挙動が不安定になる、もしくは冷却の問題を抱えることになるため、テールトゥノーズの戦いに持ち込めないということなのだろう。

で、肝心のレースだけど、鍵を握ったのは良くも悪くもハース。2台ともピット作業のタイヤ取付ミスでピット直後にリタイヤというのも強烈だけど、あとから交換したグロージャンのストップ位置が悪かったことでVSCに移行したことがフェラーリとメルセデスの明暗を分けた。このタイミングの前にタイヤ交換を済ませていたハミルトンとこのタイミングで交換できたヴェッテルが逆転し、VSCから結局SCが導入されたが、いきなりSCだった場合とどちらが良かったのかはよくわからないな。どちらにしても結果としてはヴェッテルが前に出て、先程書いたようにDRSが無意味化したことで、ハミルトンが前に出ることが困難というより不可能になった。その後ろのライコネンとリカード、更にその後ろのアロンソとフェルスタッペン、ヒュルケンバーグ、ボッタスに至るまで、全く同じ構図でオーバーテイクはなく、この順位でフィニッシュということになった。9位はファンドールネ、10位がサインツということになっている。テストで好調だったホンダは実践で問題が発生し、ガスリーはリタイヤ、ハートレーは周回遅れの最下位と沈んだ。テストと環境が変わると挙動も異なるとは言うものの、他のマシンは問題なく稼働しているわけなので、出遅れ感は否定できなかろう。

しかしオーバーテイク問題については、ハースが止まらなければ「最強マシンの一角」たるボッタスが10位で終了の可能性もあったということだから、深刻である。「実力が拮抗すればDRSの効果でオーバーテイクは増えるはずだ」という楽観理論は、今回の結果を受ければ条件次第というところはあるが、これは破綻したと思える。もう2〜3戦様子を見るべきとも思うけど、よほどスピードの乗るストレートでもない限りはあまり変わらないのではないか?

2018年F1テスト

シーズン前のテストが全チーム合同になり、2回×4日に限定されるようになってからどれくらいになっただろう。今年は初回のテストでは雪も降り、異例のテスト状況となっているが、このフォーマットになってからというもの、テストでの各チームの評価が本当に難しくなった。数チームごとの複数のテストが繰り返された時代は、テストの数自体が多かったし複数のコースに車を持ち込むチームもいたのでそのチームがベンチマークになり、今よりもシーズン予想はしやすかったように思う。

さて、そんな中今年のテスト状況を見て特筆すべきことがあるかどうか探し出すと、どうしてもマクラーレンとトロ・ロッソの比較に行き着くのは仕方ないのかも知れない。去年のテストでタイアップ3年目でありながらテストから散々な様子だったマクラーレン・ホンダ。それによりマクラーレンに三行半をつきつけられ、トロ・ロッソとスワップするような形でルノーエンジンを入手したマクラーレンだが、タイムはまぁまぁ出ているものの走行距離が延びない。毎日大小何らかのトラブルがでて、プログラムが消化できていないように見受けられる。タイムが出ている分だけ去年よりは上向きと言えるが、それでもメルセデス、フェラーリには追いつけていないように見える。

一方のトロ・ロッソ・ホンダなんだけど、こちらは僕の予想を良い方に裏切り、なかなか調子良さげに見える。2回目のテストでいくつかトラブルは出たものの最初からちゃんと走行して周回数も順調に重ねつつ、タイムも中段トップクラスのタイムが出ている。トロ・ロッソのテクニカル・ディレクターを務めるジェームズ・キーについては、ザウバーにいた頃から有能な人だとは思っていたけど、彼の能力が遺憾なく発揮された結果だと思える。もう一つ注目できるのは、これらの結果がガスリー、ハートリーの「ほぼ新人ペア」によって叩き出されているという事実。彼らふたりとも、スピードと確実性を備えたドライバーだと言えそう。そして今年のホンダエンジンはこれまでとはちょっと違うかも知れない。マクラーレン云々ではなく、マシンとしてまとまっている感じなので、トロ・ロッソ自体、去年並み以上の成績を収められるのではと期待できる。

で、優勝候補だけど、毎度のことながらメルセデスはテストでは全然タイムを出してこない。そこが見えないと予想なんかできないわけだが、全然バタバタしてないのでメルセデスが最右翼にいるのは間違いないだろう。フェラーリはヴェッテルとライコネンがタイムを1分17秒台に揃えて来たので、こちらも底が見えてこない。で、レッドブルも全然手の内を見せない。ほんと、テストはスピードではなく信頼性を見るだけになってしまった。シミュレーションが進化しているので、スピードは実地で見る必要がなくなった、のかもしれない。なんだかもう、そういうところも含めて、F1の面白味が落ちてるんだと思うこの数年。メルセデスを慌てさせるチームは今年もいなかったというのが見えた感じでテストが終わってしまったというのが正直な感想だろう。

グリッドガールが廃止、グリッドキッズに

F1のオーナー、リバティメディアの発表。発表されたのはいいが、まずハグリッドガールの廃止が先に発表されたので、その後はいろんな立場の人々が入り乱れてのコメント合戦が始まり、そっちのほうが面白いというわけの分からない事態に(^^ゞ。

僕としては、この決定、まずは一方的だったなと感じる。しかも公表では「現代の社会規範とは明らかに矛盾する」とまで言い切った。なんというか、「Me Too」騒ぎがこの決定を加速した感じもあるが、当のグリッドガールたちの意見は充分に集めたのだろうかという疑問は感じる。彼女たちにとっては、少なくともF1開催のサーキットは「職場」ではあるに違いないし、自分たちが「社会規範から矛盾する存在」であるとは考えてないし考えたくもないんじゃなかろうか。しかし、この公表により今年からその職場がいきなりなくなる。その意味をリバティメディアは考えて、それでもこの決定を出したのだろうか。多分そうではない。それはグリッドガールたちの反対の意見が後から出ることからも明らかだ。一方で、この仕事をするのがほぼ女性のみであった(2年前のモナコには例外的に「ボーイ」がいたけど)ことを問題視する人たちもいて、それがこの問題を複雑化する。

彼女らに代わって、今期からグリッドに登場するのは「グリッドキッズ」になるとの発表が、一週間遅れてやってくるところがまたなんとも。そういう発表は同時にやってこそ意味があり、そうしておけばここまで議論が膨れ上がってしまうことはなかったのに。

ただし、これで万事解決とはいかないだろう。なぜなら、これは「仕事」。ナイトレースになってるシンガポールとかの仕事の規制はどうなっているのだろうか。仕事じゃない、イベントだということで切り抜けられるのだろうか?それでも夜間に子どもたちがサーキットに並ばされるというのは絵的にどうだろう?それから、まさか表彰台にキッズは並ばないよね?シャンパンを浴びさせられるなんてことになったら、それは大問題だ、っていうか、そもそも論として、「酒を飲んだら自動車には乗るな」言っておいてレースでは賞品に酒が出る、この風習は「社会規範に矛盾」してないのか?

これで見えてくるのは、どう取り繕っても、今回のやりかたは「場当たり的」で、ツッコミどころ満載だってことかな。国際的な組織がこんな醜態を晒すようでは、ルールの策定とか、紛糾するのも当たり前、か。

トヨタのWECチームにアロンソが参入!?

やりたい放題だなアロンソ。周囲の誰もが彼を止められないのは問題じゃないか?というのが正直な感想。

先日デイトナ24に出場したアロンソが矢継ぎ早に次の挑戦に打って出る。WEC、ひいてはル・マンでの優勝という目標に向けて、トヨタと思惑は一致する。それはいいのだ。去年からのアロンソがF1には重点を置いてないのは明白なんだが、マクラーレンが忖度しすぎ。3年間、ホンダとのコラボがうまく行ってなかったと言うのは事実だけど、それはホンダが一方的に悪いのだろうか。マクラーレンは「エンジン以外は完璧だ」と主張する。だが、マクラーレンの最後の勝利はというと、2012年最終戦のブラジルまで遡る。2013年、2014年のマクラーレン・メルセデスは表彰台に上れていない。ちなみに2014年からメルセデスの連勝は始まるが、その2014年のコンストラクターズでマクラーレンは5位。メルセデスエンジンを使用する4チームの中でもウィリアムズに負けて3位に終わっている。もちろんマクラーレンはそんなこと言うはずもないが、この事実を踏まえれば今期ルノーにスイッチしたマクラーレンがいきなり表彰台争いができるという意見には与しない。最大限に盛ってもチーム的に4番手争い、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの壁を突き破るのは困難だろうと見ている。シーズン後半に開発が進んでくれば、表彰台もあるかもね、程度。もっと下でも不思議はないと思うが。

アロンソがキーパーソンであることは間違いないので、マクラーレンとしてはアロンソにへそを曲げられたくないのだろうが、逆にキーパーソンであればこそ、100%フォーカスして欲しいと思うのがトップの考えではないのか。少なくともロン・デニスだったらこんな許可は出さなかっただろう。

ホンダを槍玉に挙げることで保身を図ったとも言えるマクラーレンとアロンソだが、マクラーレンが主張するように今期いきなり優勝争いをすると言うならチーム一丸であるべきで、つまりアロンソは他のシリーズにうつつを抜かしている場合ではないのだが、そうなっていない。マクラーレンは「F1優先で」と釘を刺したというが、結果的にアロンソがWECに出ないのはアメリカGPと重なる富士くらいのもんで、ほぼ完全に2足のわらじを履く感じになる。そんなF1ドライバーは少なくともこの30年位はいなかったはずで、そういう意味では今後のトレンドを作るかもしれないが、逆にF1ドライバーって、そんなに軽い職業だったのかというイメージの悪化にもつながりかねない。どちらにしても、今後のドライバーマーケット的にも、影響大きいよ、これ。

一方のトヨタは歓迎、そりゃそうだろう。これで、8号車は一貴、ブエミ、アロンソという強力なラインアップになった。デイビッドソンもF1ドライバーだったが、アロンソと比べたら悪いけど格が一枚落ちる感じだからね。これで、今考えうる最強の布陣でル・マンを取りに行く体制が整った。逆に言えばポルシェもアウディもいないLMP1(ハイブリッド)で、もう絶対失敗できないのだけど。どう転ぶにしても、様子を見るしかない。

ザウバー、「アルファロメオ」を冠することに

フィアット、そしてフェラーリの会長を務めるセルジオ・マルキオンネは、兼ねてから「アルファロメオをF1に戻す」発言をしていた。アルファロメオはF1最初のチャンピオンマシン。そういう意味ではF1の象徴になりうるブランドではある。

この夏くらいに、ザウバーがホンダエンジンを積む契約を破棄してフェラーリエンジンを積むことになったあたりから、こうなるだろうことは噂に上がっていて、公式に発表されたということ。

これが何を意味するかって、まずはザウバーは名実ともにフェラーリのBチームになったということか。レッドブルとトロ・ロッソの様な関係。メルセデスやルノーは明確なBチームを設置していないが、だんだんこういう流れになっていくのかどうなのか、慎重に見ていく必要はある。その流れが強くなると、1チーム供給にとどまるホンダはますます厳しくなるだろう。エンジンを評価するにはやはり総距離を伸ばさないといけないので、つまり複数チーム供給は、開発には必要なんだ。故障の再現性や、開発費の圧縮とかを考えると、一品物よりは少量でも数を増やしたほうが有利なはずだから。

アルファにとっては、F1に復帰でブランドイメージを回復させることができる可能性はある。ただし、今のザウバーのような下位低迷は誰も求めていないので、エンジン以外のフェラーリの技術もガッツリ流れ込むだろう。それがいいことかどうかは不明。完全独立系のチームは苦しいよね。メルセデス、フェラーリ、ルノー、みんな自分のチームを持ち、パッケージで勝負している。エンジンだけ供給しているのはホンダのみだけど、今の流れでは、ホンダでは勝てん。F1が、大昔のDVFのような、ほぼ吊るしのエンジンで勝てるような環境ではなくなって久しいが、それがF1の辿った道なのだ。

そんなわけで、個人的には、昔の名前で出ていますで人を呼ぶのではなく、もう少しチームを増やして、なおかつどんなチームでも勝つチャンスがあるような仕組みづくりが必要な気は、するけどね。

2017年F1アブダビGP TV観戦記

アメリカ大陸シリーズ3戦をパスって、チャンピオンが決定した後の最終戦を見るっていうのもどうかなと思ったけど、来年からは、ちゃんと体調を整えて、アメリカ大陸シリーズも見ていくことにしようかともう一度気合を入れ直すような感じ。

今回の注目は、ランキング2位のヴェッテルをボッタスが逆転してメルセデス完全勝利なるかってところと、同じく4位のリキャードをライコネンが逆転してフェラーリがレッドブルより上位に来れるかってところ、くらいしかなかった。

結果的には、ボッタス優勝もヴェッテルが3位に入ったので、ボッタスの逆転はなく、一方リキャードはマシンの不調(ハイドロ系?)でリタイヤ、ライコネンが4位をキープしたので、こちらはライコネンの逆転に終わった。リキャードのコメント「率直に言えば、彼のマシンならはるか上に居て当然だから、ここで負けたからって大ごとではないだろ」だそうだけど、フェラーリの終盤戦は結構惨憺たるもので、今回の結果だって、メルセデスに20秒近く置き去られる結果となっていて、シーズン終わって振り返ってみれば、これが順当と思われる。むしろレッドブルのルノーエンジンの信頼性がもう少しあれば、逆にリキャードはラクに上のポジションにいられたのでは、という見方もできる。

それ以外のところで興味深かったのは3つ。

まず、ランス・ストロール。序盤のグロージャンの猛攻に再三耐えたのは、この一年の成長を伺うことが出来た部分。ただし、グロージャンに抜かれた後の流れは、まだ道半ばといったところで、もう少し集中力を切らさずに走ってほしかった。

2番めには、トロ・ロッソ。サインツをルノーに引き抜かれたのは致し方ないとして、クビアトをシーズン途中で解雇したのは結果どうだったのかと。ガスリーもハートリーもノーポイントに沈み、ヒュルケンバーグが6位に滑り込んだことでルノーにシーズン順位逆転を許す結果。クビアトをキープしていたら、少なくともポイントは持ち帰っていたと考えられ、結果が違った可能性もあったのでは、と疑問。来季はホンダエンジン。ホンダのパフォーマンスが上がってこなければ、来季はザウバーと最後尾を争う羽目になりそうな予感。

3つ目。最終戦とは言え、レース後にドーナツターンを披露するのは、いかがなものか。駆動系に負担がかかるし、最終戦以外ではあまり見かけない光景。パフォーマンスとしてやってるんだろうけど、僕にはそれが美しくは映らなかった。去年はロズベルグがやってたのを見て、そんなことは思わなかったのだけど、複数のドライバーが、次から次へとやってるのを見て、何か「違和感」を覚えたので・・・。

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