舞台がアメリカ大陸に飛び、日本でリアルタイムに観戦しようと考えるとどうしても真夜中から早朝になってしまうのだけど、DAZNなら見逃し配信があるので、あまり無理をせず、予選と決勝だけをリアルタイムで抑え、あとは見逃し配信で後から見ることで対応。結果として、予選の結果を見てからどのようにそれぞれのチームが対応してきたのかを見るという状況ではあったが、結果が重要なので、そこはあまり気にしない。

このサーキット(COTA)はメルセデスが有利なんじゃないかと言われていたところ、意外とメルセデスのタイムが伸びず、フェルスタッペンにポールを奪われるという状況。これは、僕が思うに路面の凹凸が大きいことが関係してるような気がする。最近のメルセデスはストレートで後ろが沈むことによる空力ストールでスピードを稼いでいるが、それが路面のバンプの影響でうまく働いてないのではないかと。

そうは言っても、その差はわずかで、決勝はどちらに天秤が傾いてもおかしくはなかった。スタートでフェルスタッペンの寄せは強烈だったが、ハミルトンがうまくかわして前に出た段階で、ハミルトンはタイヤを持たせて前をキープする戦法を取りがちということを織り込み、レッドブル・フェルスタッペン陣営としては、それに付き合うよりは先手を取って先にタイヤを交換し、アンダーカットして前に出て、後からタイヤを換えて追い上げるハミルトンを何とか抑えきる、という戦法を取ることで活路を見出そうとしたわけだ。

そしてそれはうまく機能したので結果論的には良かった。メルセデスとしては、あとはできるだけ粘って最終スティントで逆転できるようなタイヤライフの差を持つニュータイヤで追い上げるという戦術に、こちらもせざるを得ず、終盤は新しめのタイヤで追い上げるハミルトンをフェルスタッペンがタイヤをうまく使って抑えきるか、ハミルトンが逆転するかという戦いになった。結果はマックスが抑えきったわけだけど、ハミルトンのタイヤ交換のタイミングがもう少し遅かったら、とか、ファイナルラップ前に周回遅れのミックが現れてホームストレートでフェルスタッペンのDRSが開くんだけど、それがなかったら、とかいろいろ想像させる終盤だった。

こんなレース展開なら、いつでも歓迎。少なくともイタリアやイギリスやベルギー(って、意外と多いな、今期は)よりは、よほどいい。