決勝序盤に連続でセーフティカーが入ったイギリスGPは、タイヤの使い方の勝負になった。

結果としてメルセデスの二人はパンクした時期で明暗を分け、先にパンクを喫したボッタスはノーポイント、ファイナルラップでやっちまったハミルトンは、それまでの貯金がものを言い、そのまま優勝をもぎ取った。その他、マクラーレンのサインツもパンクで脱落した。

ボッタスのパンクを見てタイヤ交換を決めたフェルスタッペンは、ファステストラップを加えて2位。タイヤ交換をしなければハミルトンを交わしていたかも、だけど、一緒にパンクしたかもしれず、そうなったら、どう転んでいたか不明なので、安全策という意味では最大限の結果を持ち帰ったと言える。

それにしても、パンクくらっても優勝を持ち帰ったハミルトン。フェルスタッペンの言によれば、「ハミルトンがラッキーだったならパンクなんかくらってないよ」とのことだし、僕もそう思う。パンクというハードラックをカバーできるくらいの力を持っていたということなのだ。フェルスタッペン(ホンダ)は、メルセデスには完全において行かれ、しかしその他のチームについては完全にぶっちぎり。メルセデスとの力の差は歴然ながら、他のチームに抜かれる要素も皆無という、どうにもできない状況に置かれた。

来週は同じシルバーストンながら、タイヤの提供に変化がある(やわらかい方向に変更)上に、今週は涼しかったこともあり、不確定要素も多く、どうなるかわからない。同一サーキットの二連戦も、レッドブルリンクもそうだけど、同じ結果にはならず、なかなか楽しみだと思えるのだった。