開幕のオーストラリアが中止になってから、その後は芋づるのように、夏までは開幕はないだろうと言われているF1。そういう状況になってるのは何もF1だけではないのだけど、何かとお金のかかるモータースポーツは、チームがもう持たないところに来ているような感じ。

スタッフの一時解雇になっているチームも複数ある。そんな中、メルセデスの監督トト・ヴォルフが、アストンマーチンの株を買ったということで注目を浴びている。アストンマーチンは来季からレーシングポイントが名前を変えて参戦することになっているから、噂としてヴォルフのメルセデス離脱でアストンマーチンの監督になるところから、果てはメルセデスの撤退まで話が盛られている。

メルセデスは撤退しないと明言、ヴォルフもアストンマーチンへの投資にすぎないと談話を出し、分析家の見方はその言葉通りに受け取っている向きが多いが、僕はそれには納得がいっていない。なぜなら、ウィリアムズからメルセデスに移籍した時のいきさつがあるからだ。この時、ヴォルフはウィリアムズの株を売却しているのだ。忘れてる人が多いかもしれないが。ほかのチームの株を持っているとメルセデスに注力できないという理由だったはず。それを考慮すれば、今回の動きはその説明に矛盾する。メルセデスの撤退はともかく、ヴォルフはメルセデスから離脱して、アストンマーチンに行く可能性がかなりの確率であるのでは。メルセデスの株の売却に踏み切ればそうなるだろうし、それはアストンマーチンに移籍した後かもしれない。

今季が始まる前に来季の話とか気の早いこと甚だしいが、そういう状況になっちゃってるんだよね。