最近のF1ファンは、ラウダと言えば、メルセデスチームのアドバイザーとしてサーキットに現れる赤いキャップをかぶったおじいさんと言うイメージなんだろうか。

しかし、その実は70年代後半から80年代前半にかけてのトップドライバーで、フェラーリ、ブラバム、マクラーレンなどに参加して、3回のワールドチャンピオンと言う、プロスト、セナ以前の時代のヒーローだった。フェラーリ時代に、ニュルブルクリンクで大クラッシュで大火傷を負って、しかし六週間後には復帰したことから、「不死鳥」の二つ名でも呼ばれた。

ジェームズ・ハントとのライバル関係は、映画化もされてるし、そういう意味でも有名人。去年の後半から病に臥せっていたが、復帰することなく旅立った。

享年70はやはりまだまだ、と言わざるを得ないだろう。ご冥福をお祈りする次第。