今季、ザウバーから新人として参戦していたシャルル・ルクレール。フェラーリのエンジンが投入されており、アルファロメオとして参戦はしているが、その中でもここまでのシーズンで5戦入賞を果たしており、評価も上がってきている。そんな彼は、フェラーリの育成プログラムのドライバーであり、遠くない将来にはフェラーリに抜擢されるとされていた。最近ではそれが「いつ」になるかだけが問題だった。

一方で、フェラーリはセバスチャン・ヴェッテルとキミ・ライコネンというラインアップでやってきていた。ヴェッテルとライコネンはプライベートでも仲がよいとされており、今年の契約もヴェッテルがそれを望んだからではないかと言われている。が、最近ちょっと様子が変わってきて、イタリアGPでは、予選時にヴェッテルにスリップストリームを使わせなかったとか、決勝スタート時もヴェッテルのスピンの遠因にライコネンがヴェッテルから自分の順位を守ったためではないかという動きもあり、ヴェッテルもレース後「サポートは必要ない」とか言い出す始末で、このコンビの終わりを予感させるものではあった。

で、ライコネンは年も年だしそろそろ引退になるのかなと思っていた。このイタリアでポールを取るなど、まだやれる雰囲気はあるけど、それはトップチームだからで、中堅以下のチームに加入してやれるかっていうと、アロンソ見ればそれは明らかなわけで。しかし発表を見たらそこは予想が覆っていて、ルクレールとライコネンのスワップという形に落ち着いた。しかも驚いたことにライコネンは2年契約ときた。フェラーリにしては破格だけど、ザウバーの存在意義って、BMW時代をけば、最初から一貫して有望な新人の発掘というのがあって、そこにベテランが2年も席をキープするというのはいささか疑問。ニューフェイスのベンチマークとしては有能ではあるが、あと考えられるところとしては「アルファ」としてはどうだろう、という部分か。ニューフェイス開拓はハースにやらせればいいという考え方もあるし(現状は全然そうなっていないが(^_^;))。

ともかく、今年はどんどんシートが埋まっていくしラインアップは大きく変わる年になった。来季の勢力がどうなるかちょっと楽しみだね。