雨が降らないと効果がわからないため、先月半ばには装着していたけど、エントリーは保留していた案件。

今更ここで言うまでもないけど、コペンはオープンカーである。これをなんで改めて書くかって言うと、つまり「ルーフが開閉するから、極力小さく軽く作ってある」ってこと。電動でトランクルームに格納しちゃうわけだから、それはもう仕方がない。そして、製品状態では雨樋がない。サッシュレスの車なんていまどきそんなに珍しくないけど、普通の場合、ルーフを小さく作るニーズはないので、雨が降っても室内の大部分をルーフがカバーするところ、コペンの場合はカバーする範囲が狭い。

雨の日にドアを開けると、水滴が屋根からサイドに滴るのは当然なんだけど、コペンでは、それがシートにまるまる吸い込まれていく。これがいろいろと不便なのは言うまでもない。で、レインドリップモールだ。これがこの4月にD Sportから発売になった。っていうか、生産中に発売されてなかったのが不思議なくらいで、LA400K用はすでに発売済みっていうから、LA400Kのが発売になって、L880Kユーザーから「おれっちのも対応してくれよ」の声が噴出したのだろうという経緯が容易に想像できてしまうという。

これで、ルーフの既存のモールを外して・・・なんていう構造だったりしたらちょっと二の足を踏むのだけど、なんの事はない、ルーフおよびAピラーのゴム縁に両面テープで三角形断面のゴム部材を貼り付けるだけである。当然外側につけるので、ワックスなどの脱脂や、下地処理はちゃんと行う必要はあるが、作業は5分もあれば充分、部材も三角形のゴムモール4本である。

で、その効果だけど、もちろん、この部材ひとつでシートにかかる雨がすべてシャットアウトとか、そんなわけがあろうはずもない。ルーフからダダ漏れだった大粒の水滴がシートに無防備に流れ込まなくなったという期待には応えてくれる。流れるのが水滴じゃなく流れる水だった場合、それを完全に誘導するまでの能力はないが、そこまでこの部材に期待しちゃいけない。問題はそれに対する価格で、これで5000円超。ん〜、ちょっと高めかな。長い期間乗ることで、減価償却を含めて考えて納得するかどうかという品だと思う。僕自身は、これで次の車検も通すつもりだし、不満だからって外して返すほどでもない(その出費はない(^_^;))。