アメリカ大陸シリーズ3戦をパスって、チャンピオンが決定した後の最終戦を見るっていうのもどうかなと思ったけど、来年からは、ちゃんと体調を整えて、アメリカ大陸シリーズも見ていくことにしようかともう一度気合を入れ直すような感じ。

今回の注目は、ランキング2位のヴェッテルをボッタスが逆転してメルセデス完全勝利なるかってところと、同じく4位のリキャードをライコネンが逆転してフェラーリがレッドブルより上位に来れるかってところ、くらいしかなかった。

結果的には、ボッタス優勝もヴェッテルが3位に入ったので、ボッタスの逆転はなく、一方リキャードはマシンの不調(ハイドロ系?)でリタイヤ、ライコネンが4位をキープしたので、こちらはライコネンの逆転に終わった。リキャードのコメント「率直に言えば、彼のマシンならはるか上に居て当然だから、ここで負けたからって大ごとではないだろ」だそうだけど、フェラーリの終盤戦は結構惨憺たるもので、今回の結果だって、メルセデスに20秒近く置き去られる結果となっていて、シーズン終わって振り返ってみれば、これが順当と思われる。むしろレッドブルのルノーエンジンの信頼性がもう少しあれば、逆にリキャードはラクに上のポジションにいられたのでは、という見方もできる。

それ以外のところで興味深かったのは3つ。

まず、ランス・ストロール。序盤のグロージャンの猛攻に再三耐えたのは、この一年の成長を伺うことが出来た部分。ただし、グロージャンに抜かれた後の流れは、まだ道半ばといったところで、もう少し集中力を切らさずに走ってほしかった。

2番めには、トロ・ロッソ。サインツをルノーに引き抜かれたのは致し方ないとして、クビアトをシーズン途中で解雇したのは結果どうだったのかと。ガスリーもハートリーもノーポイントに沈み、ヒュルケンバーグが6位に滑り込んだことでルノーにシーズン順位逆転を許す結果。クビアトをキープしていたら、少なくともポイントは持ち帰っていたと考えられ、結果が違った可能性もあったのでは、と疑問。来季はホンダエンジン。ホンダのパフォーマンスが上がってこなければ、来季はザウバーと最後尾を争う羽目になりそうな予感。

3つ目。最終戦とは言え、レース後にドーナツターンを披露するのは、いかがなものか。駆動系に負担がかかるし、最終戦以外ではあまり見かけない光景。パフォーマンスとしてやってるんだろうけど、僕にはそれが美しくは映らなかった。去年はロズベルグがやってたのを見て、そんなことは思わなかったのだけど、複数のドライバーが、次から次へとやってるのを見て、何か「違和感」を覚えたので・・・。