今頃、と言われそうだけど(^^ゞ。まだ上映していたのか、とも言われそうだけど。観た場所は、土浦セントラル。築30年をゆうに超えた、老舗というよりも単に古い映画館である。開館当時はスクリーンも4つあって、「最新鋭」だった。「トロン」とか、公開当時にここで観たんだけどね・・・(^^ゞ。まだ、筑波学園都市よりも土浦のほうが名が通っていた頃の、遠い記憶。いや、建物の構造は、その当時のままのものだったんだけどね。

今訪れてみると、「節電」と称して2つのスクリーンは閉鎖され、照明も必要最小限まで落とされ、入り口のエスカレータさえ止まっているという、「現在の土浦」を象徴するかのような、寂れた映画館になっており、専門学校で「観るように」と言われた娘1も「ここでほんとにやってるの?」と言うくらい。僕自信もネットで調べて「上映中」という情報を確保していなければ、「おいおい大丈夫か」と同じ感想を持っただろう。

映像機器的にも、ピンがやや甘く、音響も最新鋭という感じでは全然なかったけど、逆にこの映画にはこういうのが合ってたのではなかろうか、という別の感想を持ってしまった。むしろ、内容に関する感想なんて、言い尽くされてるだろうし、今更語る余地などないと思う。

原作は敢えて読んでいなかったので、新鮮に楽しめたし考えさせられた。ただ、回収されていない伏線のようなものが感じられたので、「完全版」みたいなものが作られればいいように思う。