こういうニュースって、往々にして情報があまり多くないんだけど、今回もその例に漏れずッて感じかな。

出てきている情報は各紙総合してみると、
1:富士フイルムがDHCの一部化粧品が富士フイルムの特許を侵害しているとして提訴した
2:その化粧品は「DHC アスタキサンチン」シリーズのジェルとローションの2種であること
3:当該特許は2012年に取得
4:2014年9月に製造販売の差し止めを東京地裁に対して行っていたが、審議が長引く見込みとなり、今回、提訴に切り換えた

ということになる。

ちなみに、DHCは「係争中でコメントできない」ということだけど、これまた不明瞭な。特許裁判での被告の論点は、基本的には「非抵触」もしくは「特許無効」しかないので、そう言えばいいのだけどな・・・。

以上の情報だけで、その「特許」とはというのを特定することになるんだけど、今年からIPDLが衣替えした「J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)」で追跡してみることにする。

普通に簡易検索でキーワードと出願人で見てみると53件。ありゃ、流石にそれだけで絞れるほど甘くなかったか(^^ゞ。登録日2012年ということなので、それで絞ると8件。あとはタイトルから、4件と特定。一番怪しいのは「化粧品」で特定している特許5046756号だろうと推測。文言もかなり明瞭なので、「長引く」要因がちょっとわからないけど、成分名称と含有率あたりが争点になるのかな。

なんて言いながら出願情報を見てみると。何の事はない、DHCが無効審判出してるじゃないか。「一部無効」の文字も見えるけど、なんせ最新はこの7月、ちょっと詳細は不明。また「一部」ってのが微妙な(^^ゞ。そりゃー長引くし、ノーコメントの意味も理解。書く方も詳細に書こうとするとドツボにはまる可能性が。こういう記事になるのも仕方ないかー。