BOSEのSoundlink miniが、先月末モデルチェンジして、「2」になった。町の家電販売店で最近下降気味で、2万円ギリギリも狙えた値段が、一気に25000円まで戻った(^^ゞ。

実際、モデルチェンジと言っても機構的なアップデートは殆ど無く、シルバー一色だったカラーにブラックのバリエーションが増えたこと、miniUSBポートがついたこと、バッテリーの持ちが7時間から10時間に増えたこと、くらい。

音を聴いてみても、前のモデルとの違いは感じられない。太い低音に根こそぎ耳が持っていかれる感じ。しかしそれに抗ってちゃんと聴いてやると、アルミシャーシで剛性は十分にあるので、中音域はレベルは落ちるけどそれなりにしっかり出ていて、ユニットが小さいゆえか、高音はまとも。いわゆる「ドンシャリ」に近いが、僕がオーディオのイコライザをいじって、好みの音を作ると、結果論としてこの特性に近くなる。スピーカ本体(と内部アンプ)だけでこの特性を作ってるのが特徴だと言い換えることもできる。

だから、僕個人としては、基本的にBOSEの音は嫌いではない。が裏返せば、最初からそういう音が「吊るし」で作られている、ということもでき、その特徴を消すにはかなりの努力が必要なので、そこが「BOSEの音は人を選ぶ」とか「マニアはBOSEを選ばない」という論につながる。まぁ聴いてみて、好みの音であれば、誰が何を言おうが気にするな。趣味なんだし。聴く曲ごとにイコライザをいちいち好みに調整して、なんてことをやる人は滅多にいない。滅多にいない人や、知識だけで話をせずに、まずは偏見を外して、聴いてみることのみが、何よりも自分に対して説得力を持つ世界だということを忘れちゃいけない。

miniじゃないSoundlinkと比べると、筐体の大きさの差はやはりあって、音のつながり感はSoundlinkのほうが自然な感じ。が、「音のキレ」はminiのほうがある感じがして、これはこれで「あり」だなと思わせる。1万円の値段差をどう考えるかになるけど、ポップなものを聞く機会が多ければ、おそらくminiのほうが合うはずだ。

こんなことならモデルチェンジ前に買っておけばよかった(^^ゞ、っていうか、前のモデルが安くころがってないかなー。別にSRS-X1(SONY)に見切りをつけたわけじゃない。ステレオで聴くには制約が多いことがわかって、それならX-MF7DVのほうが早いんだけど、それだと聞く場所が制限される。そこを解消したいとこの半年くらいずっと考えている。しかし実質値段が上がったという認識のほうが強いので、ちょっと様子見になるのだった。