これがいわゆる「ガセ」でなければ、ニュースとしてはかなり大きいものになると考えられるんだけど。

フェラーリは、1973年を最後として、ワークスとしてのル・マン参戦は行なっていない。理由としては、株主となったフィアットの意向で、レース予算が削減され、F1に絞らざるを得なくなったからだとされる。結果的に、F1では1974年以降の成績は上向き、その選択と集中は成功したわけだが。

それでは、親会社のフィアットのル・マン参戦は、というと、これが殆ど無い、っていうか、モータースポーツそのものへの参戦が極端に少ない。WRCへの参戦が認められる程度、あとはスポンサーとしての参戦くらい。わかってるのは、ランチアのブランドで1970年代に参戦してたことくらいかな?

そんなわけで、AFコルセでLMP2に参戦しているけど、それは公式にはワークスの体制ではないのだ。たとえ、ジャンカルロ・フィジケラや小林可夢偉の契約がフェラーリ本体との契約だとしても。

それが、LMP1への進出となるともちろん話が違う。LMP1に現在参戦しているのはアウディ、トヨタ、そして2014年にはポルシェの参戦が予定されている。どこもバリバリのメーカーワークスだ。そこに乗り込むとなれば、もちろんフェラーリもワークス体制でなければならない。そしてそれにゴーサインを出すのはもちろんフィアットの許可が必要。だから『「ガセ」でなければ』、というエクスキューズは付かなければならない。

そして、その計画が実際に存在するとするならば、小林可夢偉の将来に大きく影響するだろう。だから、確度が低い今の状態だけど、エントリーにしておく必要はある。どこまで真実が含まれているか、不明点は多すぎるけど、成り行きを見ておく必要はあるだろう。