うぉーい、こっちも2年近いほったらかしだー!!
2年ぶりの今回は、豆側の入り口、ミルについて、述べてみようと思う。

ミルというのは、コーヒー豆を挽いて粉にするための道具である。大きく分けて電動と手動とがあって、それぞれに特徴がある。

電動のものは、家庭用だと小さめのフードプロセッサーよろしく、豆を小さめのケースに格納し、ケース内にある金属ブレードを高速回転させることにより粉体化するものが多い。業務用だと、上から豆を入れると、下から粉が出てくるタイプが主流だ。スーパーとかで、豆を売ってるところにもたまに置いてあったりするけど。

手動のものになると、上部に漏斗状の豆のストッカがあり、ギザギザのついた、豆を粉砕する、一応刃としておく、それを手で回転させることにより、固定刃との噛み合わせで豆を砕いていくタイプのものが多い。もちろん、中にはブレードが仕込まれて、豆を切るようなイメージのタイプのものもあるが、それは結構特殊だ。

ミルの選び方、だけど。

電動ならば、出来れば、豆をケースに入れてブレードを回すよりも、上から下に抜けるタイプの方がいいかも。理由は、ケースタイプはブレードが稼働するところに豆が長時間滞留するので、衝撃や熱により香りが落ちてしまう可能性があることが一つ、そしてもう一つは、ケースを動かさないと粒径にムラができてしまうこと。

僕は、オートドリップを否定していないが、ミル付きのコーヒーメーカーだけは、お勧めしていない。その理由が上記の内の、特に二つめの理由による。電動ミルだけなら、手でシェイクすれば、粒径のばらつきの問題は解消できるが、まさか、ミル付きのコーヒーメーカーを振り回すわけにも行かないだろ。

手動ならば、絶対に外せないのが稼働刃の回転軸がしっかりしていること。出来れば軸受けがちゃんとしていることを確認した方がいい。安いものはこの辺の作りをけちっているから、軸がぶれて、粉の粒径が安定しない。下手すると刃同士がぶつかって鉄粉が(涙)、そこまで行かなくても、飲んでみたらなんか鉄くさーい(^^ゞ、なんてことにもなりかねないので。

ここさえ見極めれば、あとはお好みでいいかな。挽いてる間に豆が跳ねないように蓋付き、とか、普通に買うとなると、ハンドルを横に回すのは回すときに本体がずれるとか、僕はそういうところにこだわってた。

その結果、現在はカリタの動輪ミルDR-1を使用中。今はカリタのホームページでも、ラインアップされてないようだ。もったいないことだと思う。アンティークっぽいデザインで、重量感もあり、置物としても楽しめるし、例え使わなくなったとしても、部屋の飾り小物としての価値は充分にあると思うので、いい出物があったなら、買いでしょう。

でもまぁ、ゆくゆくはザッセンハウスとかね、買ってみたいっすよ。刃が、普通は(DR-1も含めて)鋳鉄製なんだけど、こいつはステンレス。軸もしっかりしていて、結果、ハンドルを回すときの力の入れ方がね、もう全然違うという。試してみたいもんだと思って、2年くらい前に調べてみたんだ。そしたら、ちょうどそのころ、ザッセンハウスは倒産しちゃってたので、品薄状態が続いてた。中古でオークションなんかでた日には、新品の三倍から(って3〜4万円から!)の値段で取引されてる状態で、ちょっと手が出せんわな。と思っていた。最近どうなってるかなぁと思って調べ直してみたら、去年めでたく再建されて、輸入も再開。今は安いのであれば、1万円程度からで買えるようになった。これならお試しで買うことへの障壁は低くなった、と思える。デザインとしては・・・サンティアゴが一風変わってて、いいかも。オーソドックスなサンホゼとかラパスにもあこがれますなぁ。

それとは別に、プジョーがいいって話も聞く。あのプジョーだけどね。構造的にはザッセンハウスと差異はない、と言うけど、こっちもあんまり手に入らないし、そもそもプジョーのミルのことは、よくわかってないので・・・。ちょっと情報収集してみたいとは思う。ザッセンハウスがこのまま続けば、そっちには転ばないと思う。

とはいえ、どっちにしても、DR-1並にお金は飛ぶので、んじゃちょっくら買ってみるかーってノリで買うわけにはいかないんだよねー(笑)。ま、今はDR-1に大きな不満を抱えてる訳じゃない。不満があるとしたら、刃部分の掃除ができないとか、そういうところかな。最近深煎りにするので、豆に浮いてくる油が刃について、粉が取りにくくなってきてる。子供に粗さ調整のダイヤルを思いっきり回されて、かなりやばい状態にされたこともある。動かす前に気が付いて良かったよ。

DR-1には、まだまだ働いてもらうつもりだよ。今、生産されてないってことがわかっちゃったら、ますます大事に使うことが重要だと思う。この形に惚れ込んで、3年くらい「買う」言い続けて買ったものだしね(笑)。

今回はこんなところで。

P.S.>ザッセンハウス(うははは、もちろんドイツ語のページだぜ)

えっ、良さが分かんない?しかたないなぁ、日本語で検索すると最初に出てくるところはこちら