からふるなゆうべ

書くバタフライ効果実験室

レースの内容や結果云々よりも、ちょっと言いたいことがある。

今、このサーキットに「スポーツとしてのF1」はあるのか、と。一昨年から今年にかけて、レースの開催数が爆発的に増え、その上にスプリントレースなど、とにかくレースの数を増やし続けてきたF1だが、今年に入って、その無理の揺り戻しが今年来ていると感じる。

例えば大雨の影響で中止となり、延期レースも、代替レースさえも行われることはなかったエミリア・ロマーニャGP。2000年代までは、基本一ヶ国1回開催とされていた開催回数が、今年からはあろうことかアメリカだけ3回も開催となっていること。そしてセッティング的に無理のあるスプリント日程。

今回のカタールでは、その過密日程の悪いところばかりが出ているような気がしてならなかった。カタールのルサイルサーキットは、2021年に開催されたとはいえ、あの時は冬も近い11月21日。去年、2022年は、サッカーワールドカップのために開催されなかったが、そのW杯も11月後半から始まっている。つまり、そのくらいの時期じゃないと暑くてやってられないということだ。

しかも、このサーキット、今年の八月に全面舗装をやり直していて、さらにはエイペックスの構造も変わってしまっており、コースレイアウト以外はほぼほぼ新規も同様。そんな中でスプリントも行われる。もう事前から準備がまるで足りないことは指摘されていたはず。しかし、彼らはその日程で強行した。

異常さはFP1から明らかだった。新規の舗装の上に風により砂が全面に浮いており、路面の反射の具合から見てもグリップ不足は見て取れた。そんな中でFP1だけで必要なデータなど取れるはずもない。案の定、そのあとすぐに行われた予選は、頻発するコースからの4輪脱輪によるタイム抹消のおかげで、もう順位がめちゃくちゃ、3位だったピアストリのインタビュー中にタイム抹消で順位が落ちる連絡が入って、気まずいことこの上なし。

その後、ターン12、13のエイペックスの構造がタイヤに攻撃的で、タイヤ面の剥離が起きる可能性があるってことで、コースサイドのリミットが変更になり、スプリントシュートアウトの前に急遽10分間のスペシャルFPが設けられたが、そんなの焼け石に水って奴だろう。直後に行われたスプリントシュートアウトは前日の予選とはまるで違う順位となる。脱輪タイム抹消は相変わらずあったし。スプリントレースではクラッシュ、スピンアウト連発と、もうレースがどうなるかの予想どころじゃなかった。

レースはレースで、同じタイヤで合計18周以上走っちゃだめよ指令が出て、2005年アメリカGPを思い起こさせるような状況に。まぁピレリワンメイクだから出走ボイコットとかには発展しなかったが、57周のレースで18周の走行リミテーション。18×3では54周にしかならないので、つまりは3回ストップ必須のレギュレーションってわけだ。で、まぁそれには「ドライバーの安全のため」とかいう「大義名分」がついたわけだが、その裏にはレース展開をタイヤ交換の作戦でコントロールして、結果が見えにくいようにしようというキレイとは言えない意図がスケスケだった。

そして、何よりも「ドライバーの安全」を謳うには気温と湿度が高すぎた。レース中も「暑さ」に対するドライバーのコメントや、レース中にバイザーを浮かせるシーンが続発し、サージェントはリタイヤ、アルボンもレース後搬送、オコンは途中で嘔吐、その他脱水症状が連発で、表彰台に上るドライバーも休憩室でピアストリ大の字、フェルスタッペンもへたり込み、「ドライバーの健康」はどうでもいいのか、って感じだった。

このレースからF1を見始めた人がいたとして、これで「すげぇ」という声が出たのであれば、それは絶対「賞賛」の意味ではないと確信できる、そんなレースだった。FIAは対処を約束したというが、この事象に対するものだけではない抜本的な対策を望む。

なにしろ、去年からレギュレーションとなったグラウンドエフェクトカー構想はマシンのポーパシングを誘発して背中や腰を傷めるドライバーが続出、今年はそれも問題視されていないがやはり健康被害は出ている模様だし、この度の新チーム追加のごたごたを見ても、FIAやFOMは金儲けのことしか考えていないという批判は出て当然だ。おおごとになってからでは遅い。F1は、まずこのおかしいスケジュール全体を絶対に見直すべきだ。結果よりも何よりも大事なことだと思うので、こういうスケジュールの立て方は絶対だめだと明記しておく。

ほとんど抗議なので、今回は結果についての評論は敢えて「なし」とさせてもらった。悪しからず。

一気に決勝日を走り切るぜ。

翌朝は、サーキット入り待ちはそれなりに盛り上がるけど、別にそれがすべてというわけじゃない。午前中はサポートレースだけで、昔のようにウォームアップランとかもないので、9時前後に入れればいいかと。そうしたら、ホテルで出る朝食もとれるし、ということで、6時起床で食事もしっかりとってからホテルを出発。違うのは高速を使用したことくらいで、かなりの時間短縮にはなっている。

サーキットのゲート側から、関係者の入り口まで、ちょっと距離があって、ゲート入り口からそちらに向かうのに、左折する信号がある(大きな歩道橋もあるのでわかりやすい)。そこで信号待ちをしているフェラーリSF90を発見。昨日の入りにも見た、サインツが駆るSF90だ。さらによく見ると、数人のファンが(少年含めて)信号待ちのサインツにサインをもらえている!なるほど、入り待ちをするのに最適なのはここか。とか娘2と話している間に、直進車が進んだので、サインツの後ろにつけることができたw。サインツの日本での公道の走りをほんのちょっとだけだけど、見ることができて、それはそれでいいものだ、と思う。

駐車場に止めて、すでにゲートはオープンしているので、今日はメインゲートではなく、1コーナーのゲートから入場。去年に引き続き、手荷物検査をやってはいたが、カバンの口をオープンして目視で簡単にチェックで終了。去年よりは大幅に軽い。なるほど、今日は首相は来ないのね。

午前中に土産物を購入しておく。レース終了後はそんな余裕はないし、混み具合も尋常じゃなくなる。この時間帯なら店側も余裕があり、ゆっくり品定めをすることができる。購入した土産物は一旦車に置きに戻り、改めて再入場。サポートレースのポルシェカップを見ながら、交代で昼食をゲット。早い時間なのでゆっくりと食事。そうそう、観客席入り口に紙製の旗が一人一本ということでとることができた。今年は去年よりも盛り上がるという意思を感じることができる。実際、観客の多くがこの旗を振ることで、応援が派手になることは必至だ。

ポルシェカップが終了すると、ドライバーズパレードが行われる。世界のクラシックカーの助手席もしくは後席にドライバーが乗って、サーキットをゆっくり一周。もちろん、2コーナーに設置されているレッドブル&アルファタウリ応援席では、4人のドライバーに観客席前でインタビュー、ドライバーの声が直接に届けられ、大きく盛り上がるのも去年と一緒だ。レースに向けた期待が高まる。

え、HRSの教習用ニューマシンが先に発表された?これで実戦が行われるわけではないと思うし、実際これを目にする人はそう多くないのでは。そうね、今のフォーミュラ風のなかなか美しいマシンだった、と感想を述べておく。

その後レコノサンスラップが始まって、マシンがグリッドに並べられ、レース前のレセプションが始まるころ、ブルーインパルスの展示飛行も始まる。今日は青空、昨日の感触からiPhoneを構えて待っている。動画は難しいが静止画ショットをいくつか撮影することには成功。しかし、一番撮りたかった演目では撮ることできず。ちょっとだけ位置がずれて、立木と重なってしまったこともあるが・・・。ところで、今回のブルーインパルスの展示飛行、燃料にCO2低減の新燃料を初めて使用したとのことで、話題になっている。これならヴェッテルも納得?

次第はどんどん進んで、レースが始まる。正直、僕が観戦していたところでは、何も事件は起きず。すでに一周目からマックスが先頭をひた走る姿しか見えなかった。事件はコース脇のビジョンの中ではそれなりに起きていたが、僕の目の前は、マシンが順位もしくはインターバルを変えながら、目の前を過ぎていった。たまに、これは前のマシンを抜くんじゃないか、という状況は見たものの、それは次の周には抜かれていたかまだ抜けずに終わったか、という結果が見られるだけではあった。

そんな中で、ローソンは、角田の前で、これは絶対に抜かさせないという意思を感じた。おそらく、その日のレース前に、来期のアルファタウリがリカードと角田をレギュラードライバーに指名するとの発表があったことと無関係ではあるまい。まぁ、来年のシートを確約したとかしないとか、そんなうわさが出るくらいには、ローソンが力を示しているのは事実。ローソンとしては、あとは予選の一発のタイムが課題かもしれない。しかしそれにしても、角田は第2スティントをなぜあんなに引っ張ったのだろう。ローソンと同じタイミングで変えても良かったし、少なくともミディアムでのスティントはもう少し短くても良かった。角田のタイヤ戦略は疑問に思うことが多く、今回もそんな感じだった。最終的にローソンを追い詰めたけど、抜けなければどうということはない。いずれにせよどちらも無得点で終わったから、実質影響はないと言えなくもないが、やはり決勝先着は、印象として良い方向に動く。

マックスの優勝を見届けてから、駐車場へ移動開始する。勝利者インタビュー以降はどのみちグランドスタンド以外ではモニター越しになるので、それ以外のコース観客席からぼんやり見ている意味はほぼない。場内放送ではそのあたりの音声は拾うけど。

帰りだすと気になるのが各選手の幟。最初はポツポツ・・・という感じで外されて持ち去られているのだが、30分もたつとそれはもう「おやおや?」というくらいになくなっていく。あからさまに持ち去っている場所も、幟を持っている人も見かけた。外国からの観客が、という論調もあったけど、僕の感触としては一概にそうとも限らないんじゃないか、という感じ。一度枷が外れると、誰がとかではなく歯止めが効かないように感じた。次回は間違いなく対策を取られることと思う。そんな対策など取らなくても済むような社会が理想と言えばそうなのだけど。

そのあと、再び大垣のホテルに戻り、もう一泊。月曜日にのんびり帰宅の途に就いた。体力的にはそちらのほうが明らかに余裕はある。しかし、繰り返すけど、9月の暑さはそれとは別に体力を奪う。そんな意味で、去年よりも疲れはあったけど、現地で見られたことには大満足。楽しめたし、機会があれば、また行きたいものだとは思っている。

来年の4月は明らかにそれより寒い中での開催になると思うけど、それはそれで防寒対策なども必要だと思うし、また別の準備が必要になるだろう。さすがに4月、期初に大きく休みを取るほどの余裕はないので、来期は現地での観戦はなさそうだ。しかし、ハースのエンジニア、小松さんが「もう何十年も桜見てないですね」とコメントしていたりするのを見ると、それはもう、折角だから春開催で桜を楽しんでほしいって気分になってしまうのだ。結局、いつ開催しようが日本GPの存在は薄れない、ようにしてほしいと、切に願うことにしよう。

今回はFP3からって話だったっけ。
FP3で、久しぶりに生のF1と再会ってことになるのだけど、レースの現場でなにがいいかって、やはり音だね。近くを走るマシンの音だけじゃなく、別の場所を走るマシンの遠くからの響きとか、そういう雰囲気が全部違う。サーキットに行っても席のそばの一部のコースだけしか見られないからつまらないんじゃないか、っていう疑問の答えはそこにある。遠くから響くマシンのエクゾーストノイズによるマシンの流れを感じ、上手のコーナーから現れるマシンを待つ。そのときの雰囲気や観客のどよめき、歓声がダイレクトに感じられるのがサーキットのだいご味だと思う。

FP3が終わって、改めて観客席で感じるのは、暑さ。日差しを遮るものはほぼないし、気温も上がっている。9月開催は、やっぱり早いんじゃないか。でもまぁ、来年からは4月になるし、今回耐えればもういいのか。バックヤードの屋台で昼食をゲット、それを持っていったん車に戻る。車でエアコンかけて食事してちょっと休む。どうせサーキット内の売り場とかはエアコンかけて涼しいだろうけど、決勝でもない日だというのに人はいっぱいだ。くつろげるとはとても思えない。そう書きながら思い返しても、F1で会場に人がいないと思ったことは、ないんだけどね。金曜日に来れることがあったら、感想はまた変わるのかもしれないけど。

予選始まる前に席に戻る。決勝当日は日本GP史上初のブルーインパルスの展示飛行があるのだが、予選日にも「予行」と称して飛行があった。予選直前は雲が多めだったが、おおよそ本番と同じプログラムで飛行があった。スモークもちゃんと焚いて、撮影を行うならこんな感じになる、というあたりをつけることもできるようだ。ただ、全般的に、グランドスタンドからの眺望が裁量になるようにセットが組まれているため、対面になっている逆バンクあたりは後ろに反り返ってみることが多くなるし、席の裏の林が邪魔になり、全部を見ることができない場面も多い。明日、撮影するとして、iPhone15ProMax頼みにしかならない。今日も多少は撮ったけど、あまりうまくなかった。明日も似たような感じかなぁ。

予選が始まる。場内放送と、場内スクリーンで順位は確認しながら、でも現場での臨場感を味わうのも忘れないように、観戦するのがスタイル。Q1から緊迫した事態(サージェントのクラッシュ)で、場内ざわざわする。スクリーンで見る限りは、最終コーナー、別にエイペックスに足を取られたわけでもなさそうなんだけど、そういう意味では不可解なクラッシュ。後日DAZNで確認するも、ちょうど最終コーナーでの直近のカメラがサージェントを捉えていなさそうで、ひょっとして何かが壊れたのかも、と思ったりもする。

中断中、コース外の小道にセバスチャン・ヴェッテルが現れる。このサーキットの2コーナーに昆虫の家を複数建てて、ついでにそこのエイペックスも黄/黒にして、ここから生物多様性など、環境問題についての発信を始めていくという。この日本では、ヴェッテルの人気も確かで、そこを通るだけで観客がどよめくので動きがよくわかる。我々の前も笑顔で歩き去っていった。

予選再開。観客の興味はそれぞれにいろいろあるけど、僕としては先のシンガポールでの不調を取り戻したレッドブルがどこまでタイムを削るか、そして角田のスタートポジション、この二つと見定めていた。あとは、肉眼で見られる限られた範囲での各ドライバーのラインの取り方やアクセルのタイミングなど。見られる区間は逆バンクの立ち上がりから旧ダンロップ、今はNIPPOコーナーと名前を改めた(割にはあまり浸透していない)コーナーまで。ラインはほぼほぼ一本で、抜きどころというわけではない。(唯一例外はアーバインがやったときくらい)そんな短い区間でも、マックスの走りは他とは一線を画していたと思う。絶好調時代のセナやシューマッハを思わせるスピード差を感じた。

角田については、最近よくなってきたとはいえ、アルファタウリのポテンシャルはまだ高いとは言えず、そのような中でもすべてを引き出そうとする姿勢は見えたように思う。ローソンも引けを取っていない、という説はもちろんあるし、実際そうなのだろうけど、結局のところ、このマシンをここまで育ててきたのは角田の力によるところが大きい、と言える。デ・フリースやリカードももちろんフィードバックはしてきたし、ローソンもそうだと思うが、結局このマシンを最初から最後まで見ているのは彼しかいないのだ。これだけチームメイトがころころ変わるなかで、自分を含めたマネジメントをしなければいけないけど、それも彼の成長につながっている、と考えたい。

予選が終了してから車に戻り、今回は予約した宿へ。予約した、とは言っても、近くの宿はいろいろ手配はしたけど取れず、大垣になった。ってサーキットからは70キロ近く離れた場所になる。のんびり向かったが、到着は夜の7時くらいになった。鈴鹿を出て名古屋手前くらいまではそれなりに混んでいたが、そこから大垣に向かう道はがらがらで、ストレスなく走れたのは良かった。チェックインしてから近所で食事して、早めに休んだ。

今回も現地で観戦することができた。しかし来期は4月7日、さすがに年度初めに観戦とかは無理っぽいので、おそらくこれが最後の現場観戦になりそうだなぁ・・・。

と、初めからたそがれても仕方がない。金曜日にFP1,FP2をDAZNで見てからいつも通り夜中に高速を走る。去年同様娘2も一緒だ。第2東名をメインに、淡々と走る。もちろん、途中で軽く仮眠もとっているし、そのあたりも去年と一緒の感じ。

当初の計画通り、土曜日の7時前後に到着。去年も使った駐車場に・・・値段が想像以上に上がってるんだけど。足元見られた感もあるなぁ。8時開場予定がかなり繰り上がっての開場になったけど、スムーズに入場することができた。・・・と、朝飯がまだだった。コンビニとかにも寄っていないので、ゲートから左側に降りていくとみつかる「ぶんぶんのパンケーキやさん」に直行。F1期間限定というモーニングを。パンケーキにベーコンエッグ、ミニサラダと少しのフルーツ。そしてドリンク。普通においしい。

その後、去年も朝のうちに溜まった、サーキットへの車入場口で選手の入り待ち。翌日(決勝)で気が付くのは、サーキット内で待つよりサーキット外、入り口の交差点あたりで待つほうが見通しがいいし、なんならその前の交差点、そこから入口へ左折して向かうドライバーが多いので、運が良ければ信号待ちのドライバーにサインをもらえる可能性もあるってこと。今更だけど。

9時過ぎくらいまでで、ドライバーやチーム代表やスタッフ、たくさんの人たちの入場を見届け、声援を送ってから(もちろん角田をはじめ、サインツ、ルクレール、ラッセルなども順不同で通っていくわけだが)、今回はいろいろ回ることはやめて、席へそのまま向かう。場所は去年とほぼ一緒なので迷うこともない。地下道を越えると、仮設スタンドが増えており、それを目にするとやはり驚く。新規に作られた仮設スタンドは高いところからコースを見下ろす感じで、フェンスが邪魔にならなさそう。遠くはなるけど。

サーキット広場で売ってる、シャンパンファイトのシャンパン現物をカップで購入しておき、サポートレースのポルシェカップを見ながら乾杯。娘2が去年と違って成人しているので、何の気兼ねもなく二人で飲みながら観戦できるっていうのもいいね。で、シャンパン?これが思ったよりも辛口できりっとしており、豊かな酸味が特徴と言えるのでは。これならシャンパンファイトで浴びてもべたっとした感じにはならないかも、と思え、それはそれでまた、想像とは違う一面を味わえた感じがする。値段は張るけど経験しておいて損はない。

次回はFP3からってことで・・・。

日本GPの現地観戦記についてはあとでじっくり書くとして。先に各チームへの感想を書いておくことにすれば・・・。

レッドブルはフェルスタッペンが最初から他を圧倒し、危なかったのはスタート直後のマクラーレン挟み撃ちのみで、あとは文句なく優勝。シンガポールの不調はどこへという感じの強さを見せつけた。これでレッドブルのコンストラクターズタイトルが確定した。一方のペレスは、ほんとにスランプが続いている。今回もスタートでクラッシュ、その後のSCからのピットアウトで他車を抜いてしまい、もらわなくても良いペナルティ。その後ヘアピン、そんなタイミングで仕掛けなくてもという飛び込みでマグヌッセンを弾いてしまう。そのあとバランスが悪くなってリタイヤ、のはずがマグヌッセンとのクラッシュにペナルティが出たためにマシンを修理、一周回ってもう一度ペナルティを消化してからリタイヤ。なんだこのグダグダ。そりゃチームがいっぱい出ていた大昔なら、他のコースでテストする余裕のないチームが、マシンが壊れても無理やり直して周回してデータを取るなんてことはあったけど、今時・・・。

マクラーレンは、予選でピアストリがフロントロー、ノリスが3番手から、決勝もペースは悪くなく、ノリス2位、ピアストリ3位初表彰台。レースペースがあとコンマ5くらい速くなれば(無理難題)、マックスともバチバチにやりあえるはずだ。

フェラーリはタイヤデグラレーションの管理がうまく行って、ルクレールが4位、サインツは6位。終盤、メルセデスに先のシンガポールにサインツがやったように、DRSトレイン作戦を仕掛けられたサインツだが、同じ先方は効かないぜとばかりにラッセルをぶち抜いた。ハミルトンまでには届かなかったが、魅せたと思う。

メルセデスは、抜かれたラッセルは実はワンストップ。タイヤマネジメントが光った。ハミルトンが5位、ラッセルは7位。チームでのバトルもあったが、ハミルトンのスプーンでのブロックはいただけない。まぁ、ロズベルグがチームメイトだった時代にもよくあった話ではあり、それがハミルトンへの拒否反応につながっているファンも少なくないのだが。

アストンマーティンはアロンソが孤軍奮闘。8位に滑り込んだ。「奮闘」という言葉がふさわしい。ストロールはシンガポールでのクラッシュが響いているのか元気がない感じがした、最終的にはリタイヤしている。

アルピーヌは、予選では2台ともQ2落ちだったはずが、なんだろういつの間にかこの位置にいた。ガスリーとオコンが終盤にチームオーダーが出て、オコン9位、ガスリー10位。

アルファタウリは、どうしていつもタイヤ戦略がダメなんだろう、特に角田のチームはなんだかなーと思う。角田とリカードが来季のドライバーと発表されて、ローソンには思うところがあるのか角田には絶対に譲らなかったが、ノーポイントではあまり意味がないし、これが若さってやつ?ローソン11位、角田12位。

アルファロメオも気が付いたらこの位置にいた的なチーム。予選実質最下位だった周が13位に来た。ボッタスはヘアピンでサージェントに撃墜されてリタイヤ。

ハースは、今回は完走した中では最下位に落ちたが、マグヌッセンが色々やられなければもう少し上にいたかもしれない。ヒュルケンバーグは3ストップだったけど、それはいい戦略ではなかったみたい。ヒュルケンバーグ14位、マグヌッセンは15位。

ウィリアムズは、アルボンもサージェントもリタイヤとなったが、それぞれクラッシュがらみ。走り切れば別の結果もあったかもしれない。

と、こんなところでしょうかね。次戦はカタール、10月8日。遅い時間帯だけど、マックスのチャンピオン決定は見届けたい。ファンであってもなかったとしても、今年はマックスの年だったと言うことは認めるしかないと思うよ。

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どんなプロダクトでも、ファーストロットは製造に慣れていないこともあり、初期不良率は往々にして高めと思うので、発売日に入手なんてことはいつだって考えていない。予約開始日ではなく、翌日にのんびり店舗に出向いたのは、そんな思惑だった。

僕が出向いたのは、この地域の中でも比較的混雑が少ないイオンモールの中の店。ロードサイドにある店舗は、どこに行っても結構待たされるのだけど、イオンモールにある店は比較的すぐに取り次いでもらえる。予約した日は、それでも待ちが発生していたのだけど、対応してくれた受付の方が、QRコードから予約できますよっていうもんで、そこから予約したもの。受け取り店舗もそこに指定となっていたが、まぁいいでしょって感じで気楽に予約完了した。

ネットとかのレポートとか見るに、ProMaxは人気があるようだったし、うまく予約できなかった方もいる感じで、まぁそんなもんだよね、と思っていたのだが、2日前に店舗から電話がかかってきて、「発売日に用意できました」という予想外。うれしいのはうれしいんだけど。普段それほど混雑していない店舗だから割り当てが残っていたのかな。見ての通りブルーチタン。ストレージは前と一緒の512GBとしてみた。

しかし、発売日に機種を入手するなんて、白にほれ込んで早々予約かけてゲットした4s以来かもしれない。ちなみに、その4sは今も家にある。なんだかんだで手放せない。

とりあえず、15ProMaxでのファーストショットは、自分が入っていた箱ってことになった。まずはここから。使い勝手とかはまたそのうちに。

早速アップデートしてみた・・・。いや、iOSは問題なかったんだけど。iPad mini6の64GBでは、アップデートのためのストレージ容量が足りなかった・・・。やはり64GBって今時では少な過ぎたんだね・・・。インストールしていたアプリ(現時点で使っていないもの)をいくつかぶった切って改めてインストール。次のiPadを検討するときには検討項目になるっていうか、今の時点でこれでお絵かきとか無理。まぁ、もともとiPhoneではやりづらい会議中のメモ取りなどの手帳機器としての購入しか考えてなかったのでそこは仕方ないんだけど、手帳+いくつかのゲームでパンパンとは。ちょっと時代を舐めてた感ありますなぁ。

それ以外の点では、インストールしたあとに問題とかは発生せず。以前には発生していたこともある致命的なアップデートトラブルはもうほとんどないと言っていいのかしら。

新機能については、もう細かいところしか残っていないような気がしてはいる。気になってるのはMapのダウンロード機能か。電波届かないところにもいく可能性はないとは言えないので、そのときにオフラインマップが使えるのはいいのでは。実際使うかどうかは別にして、いざというときに。「ここどこ?」っていうのは、文字通りどこ?って感じの時だし、それは電波が届かないところのほうが確率高いでしょう。

よく使うもので大きく変わったのはAppleMusic。Appleのサイトではシェアプレイプレイリストのエディットくらいしか出されてなくて扱い小さいのだけど、CarPlayの見た目も変わるくらいなので、実はかなり調整されているのだと思われる。音については、16よりも音の定位に力点を置いている感じがする。左右のダイナミックレンジが広めになって、拡がり感が増したように感じている。その目的を達成するために、結果として音の分解能も上がっているのでは。小さい音に対するエンハンスが強めに感じられ、聴く人によっては、それが「加工された感」になってしまう可能性も否めないかなぁ。僕としては好ましく感じているけど。

PDF編集強化はありがたい(iPadOS)。資料とかPDFで配布って多いので、そこにメモ書き込めるのは必要だから。とはいえやはりストレージ不足は重症か。今はやりくりするしかない。

電話の画面もいじられてる。相手の受け画面カスタマイズの副産物か?操作感には影響はないとは思うけど。

とりあえずはこんな感じ。普段使うものだし、使われる機能については今後も進化するのだろうし、使わないものはそのまま忘れていいわけだからなぁ。

すべてが意外と言っても過言ではなかったシンガポールGP。何か既視感もあったが、それは2015年の舞台は同じシンガポールGPで、それまで圧倒していたメルセデスの不可解な失速のレッドブル版という雰囲気。他にもいろいろあったけど、いつものように個別に見ていく。

フェラーリは上記のようなわけで、サインツが今季のレッドブル以外の初めての優勝者となった。2位以降との差は全然なかったので、楽勝というわけではなく、特に終盤は圧倒的にスピードに差があったメルセデスの追撃をいかにかわすかという戦いだった。ピットの指示ではなく、サインツが彼我の差をコントロールする、見事な勝利だったと言えるだろう。ルクレールは、今回はサポートに回ったと言っても過言ではない4位。スタートに履いたソフトがうまく機能していれば、サインツを早めにパスして逆の展開もあったかもしれないが。

マクラーレンも今回は速かったマシンの一つ。終盤はサインツを抜くだけの差はなかったようで、それがサインツにうまく利用されたともいえる。ピアストリは7位に入賞。

メルセデスは、終盤のレースを熱くした立役者。ラッセルがそのメインで、最終盤にノリスを追い詰めていた。サインツの作戦がなければ、ノリスはラッセルになすすべなく抜かれていただろう。しかし、ラッセルはファイナルラップのターン10の入り口でアウト側のウォールにリアを当ててクラッシュアウト。表彰台をフイにした。直後で見ていたハミルトンもびっくりだろうけど、結果ハミルトンが表彰台をさらったので、メルセデスとしては救われた、かもしれない。3,4位入賞は逃したが。

レッドブルは、FPから全然ペースが出ず、2台ともQ2落ちという驚きの結果に。フェルスタッペンは、決勝でのSCの出動のタイミング次第では優勝を狙えたとコメントしたが、フェラーリやメルセデスを上回る要素は見当たらず、SCが出なかったら、今回の5位でまとめられたかどうかはわからない。ペレスは決勝オープニングラップで角田を、終盤にはアルボンを撃墜して8位に滑り込んだ。あえて悪意のある書き方をしている。最近のペレスには、明らかに焦りが見える。落ち着いて戦えば、こんなとっちらかったレース運びはしないだろう。

アルピーヌは、このコースにはあっているだろうと言われていたが、意外と苦戦した感がある。それでも終わってみればガスリーが6位にいるわけで、その結果も意外だったり。一方のオコンはギアボックスの故障でリタイヤ。

アルファタウリは、このシンガポールで「覚醒」したマシンのひとつ。ローソンはQ3進出の10位スタートで、堅実な走りで9位をゲット。アルファタウリの今季最高位である。これで、来期のシートをぐっと手繰り寄せたと言える。一方の角田はスピードではローソンをかなり上回る走りを見せ、Q1ではストロールのクラッシュ赤旗終了はあったけどトップタイム。Q2では最初のアタックであろうことかフェルスタッペンと交錯し、2度目のアタックはミスでQ3進出を逃した。決勝ではオープニングラップでこちらもまさかのペレスに撃墜され、そりゃないぜ、になっている。

ハースは、マグヌッセン、ヒュルケンバーグそろってQ3に進出、一発の速さを見せたが、決勝ではマグヌッセン10位でポイントゲットもヒュルケンバーグは12位に終わった。

ウィリアムズはアルボンが粘り強い走りを見せていたが、こちらも前述通りペレスに撃墜されて11位。サージェントは14位。

アルファロメオは周がピットスタートでソフトをチョイス、1周でハードに履き替えるがさすがにそれで走り切るには無理があったようだ。13位。ボッタスはリタイヤ。

アストンマーティンはストロールがQ1大クラッシュで決勝欠場。アロンソはピットのトラブルなども祟り、15位と今季初めてのノーポイントに終わった。

今週末は鈴鹿。さすがにレッドブルが復活するだろうし、アップデートが成功したアルファタウリも期待できる。あとは雨が降らなければ・・・。

Appleの23年秋の新商品ということで、iPhone15シリーズとAppleWatchシリーズ、ぞれからAirPods(ケースUSB-C化)などが発表された。

現時点で、AppleWatchには未だ食指が動かないし、AirPodsも別途理由があって購入することはないので、iPhone15に機種変するかどうか、っていうのが僕にとっての一番のポイントなんだが。

いずれにせよ、12ProMaxの現在地での評価と比較なのだろう。正直12ProMaxの性能に現在不満を持っているか、っていうと、そうでもない、と言える。その理由は、主に自宅でも職場でも5Gが届いていないことに尽きる。自宅じゃWiFi使うだろうって言われればそうなんだけど、自宅周辺、つまりは自分の生活圏では通信環境的に12から15へアップグレードする必要性は低め。将来5Gエリアには当然入るのだろうけど、それを待ってから、でもいいという感じではある。ただ、

物理的には、バッテリーがへたっているというのは全くその通りで、もう一つ、負荷をかけると、って、CarPlayに繋ぐだけでもだいぶ熱を持つなぁという部分。この二つが気になっている。あとはCarPlayに素直につながらないとかだけど、それは機種を変えたらスパッとつながるのか?未知数だ。iOSが17になったらサクッとつながる可能性だってある。15から16にしたときには、デミオのファンクションスイッチの動作不良が綺麗に解消したので、そう言うレベルでの改善もあるかもとか思ったりしている。

では、進化した部分でのカバーはどうだろう。CPU速度は12と比べて15はざっくり7割くらいはスピードアップとみていいかな。これはそうね、例えば原神あたりで反応速度が上がるって話になるのかしら。120Hzのディスプレイリフレッシュも魅力。発熱の問題も多少は解決の見込みはある。が、それ以外ではん〜、あんまり?USB-C接続でPro系は転送レートが爆上がりだけど、はて、母艦がMacだったとしても、今どき有線接続ってあまりやらないよねぇ?カメラの画素数が上がったから、速い方がいいって言うのは事実としてあるけど。

そのカメラは3年前とはだいぶ違う。画素数では4800万積んでるので、12の4倍だ。ProMaxを継続となればレンズも違うし、望遠端が大きく違うので、それは魅力と言える。半面コンデジや一眼と比べるとなると、それを持たずに行けるところも増えるんだけど、持たなければどうにもならないところはかなり広々と残る。ただ、一眼を必ず持って歩くという時代ではなくなってもいる。カバーする範囲が広がれば・・・え?最近あんまり写真撮ってない?それもそう・・・。毎日ブログ更新をやめたらそういうのはどんどん落ちるんだよなぁ。

正直、スペックではなく、機種変により自分に新しい風をどれだけ起こせるか、っていうのが、現在、新機アップデートするかどうかの最大のモチベーションなんじゃないかと思う。そういう意味では、ハードの進歩よりももっと下世話な、例えばチタンボディとか、色とか、イメージ戦略の方が自分には刺さるのかも。

で、結論?色々考えた結果、ProMaxで予約。15日からの受付ならファーストロットが当たることはもうあるまい。いつ来るのかは、全く読めないけど、そのうち「来ました」エントリーはするのだろう。

のんびりしてたら、もう今週末にはシンガポール開幕ではないか。ちょっと急いで、と。

今年のイタリアGPは、終盤が面白かった。逆にマックスが終盤ほぼ画面に登場しないという現象も起きたけど(^_^;)。

例によってチーム先着順で。
レッドブル、上述したようにマックスは盤石。ただ、終盤エンジンに何かあったようで、ファステストラップを取りにいかなかった。ペレスは5番グリッドからオーバーテイクを連発して2位に入った。ヘルムートから「契約云々」のコメントがあって、ペレス自身も危機感を持っているようだが、現時点ではわざわざ契約を打ち切って、という理由はないように思えるんだけど。しかし周りはうるさいので、いかに騒音をシャットダウンして集中するかというところだと思う。

フェラーリ、イタリアに来て突然の復調。理由はなんだろう、やはり応援と地元に対する気合か。サインツポールからの走りはレッドブルには一歩譲ることになったが、終盤のルクレールとの駆け引きは見ていて本当に面白かった。ピットウォールは胃がキリキリしただろうけど。

メルセデスは5位ラッセル、6位ハミルトン。どちらもレース中に5秒ペナルティをもらったが、順位には影響せず。どちらも25年まで契約されたと発表あった。落ち着いて来年の開発に向かうだろう。

ウィリアムズのアルボンが7位入賞。去年は虫垂炎でこのレースを棒に振り、デ・フリースが8位に入ったことでストーブリーグが大きく動いたが、そのデ・フリースの順位すら上回って見せたのはさすが。サージェントは13位に入り、アルボンやピアストリとの比較がなければ十分にやってると思うんだけど・・・。

マクラーレンはノリスが8位。ピアストリは12位だったけどこれはハミルトンとの接触による結果。チームメイト同士のバトルはこちらでもあり、こっちもなかなか見ごたえがあった。

アストンマーティンは9位にアロンソが入ったが、淡々と走った感。映像的にもあまり登場せず。ストロールは最後尾スタートから16位。ローレンス・ストロールは、来期のドライバーラインアップについて、「変更する理由はない」というものの、株主がどう考えるか、かも。

アルファロメオのボッタスが10位に飛び込んだ。予選の順位(14位)からすれば、よくやった、と言える。周は14位で、こちらもスタート前に何かあった様子だったことを考えればリカバーできている。

アルファタウリは、ローソンが12番手スタートから11位フィニッシュ。手堅い走りと言えるし、途中加入を考えれば十分やっている。角田は予選11番手で、スピードに手ごたえもあったと話していたが、ホンダエンジンに初めてのトラブルでフォーメーションラップで止まるという結果。普通に走れていれば・・・。

アルピーヌは最近のロビー活動のとおり、パワーが他より少し下回るようで、そうなると、こういう高速サーキットはつらい。ガスリーが15番手に入るのがやっとで、オコンは2台目のリタイヤ。

ハースはヒュルケンバーグ、マグヌッセンとも元気がない。17、18位は完走最下位だった。

次はシンガポール。ナイトレースの公道サーキット。いろいろありそうな予感はあるけど、ここでもマックスが強いんだろうなぁ。あとはもうこのまま最後まで勝ち切れるかどうかに注目が集まるところだろう。

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